多年草 ヨーロッパ原産で、北海道〜本州の路傍や草地などに生育し、群生する。根茎は短く叢生し、匍匐根茎を欠く。茎は高さ60〜150cm、数本叢生し、太く緑色・平滑。葉は長さ30〜40cm、幅5〜8mm、広線形、やや厚く無毛。葉舌は短く革質・切形、長さ2mm内外。葉耳の縁に細毛がある。花序は粗大な円錐形、長さ20〜30cm。小穂は披針形、偏平、平滑、長さ15〜18mm、わずかに紫色を帯び、8〜10小花からなるが、うち2個は不稔花である。包穎は披針形、鋭頭、長さ6.5〜8.5mm。小花は披針形、長さ8〜9mm。果実は倒卵状長楕円形、円頭、やや偏平、腹面は少しくぼみ灰黄色を帯び、長さ3〜4mm。花期7月。(日本イネ科植物図譜) 学名は、Lolium arundinaceum イネ科ネズミムギ属 |
オニウシノケグサは葉耳に開出毛がああり、第1苞穎が長さ5〜7mmとされる。以下は第1苞穎が3.5mm程度しかなくヒロハノウシノケグサ、オオウシノケグサとも思われるが、とりあえずオニウシノケグサとしている。 「日本の野生植物検索表」に下記のような記載がある。 (ヒロハノウシノケグサは、オニウシノケグサの葉耳の縁毛脱落による誤同定が殆んどで、又各図鑑の区別キーも曖昧で実用にならない。以下寸法も参考程度であり、これらでの区別は無理であろう。長田1993図に内穎竜骨の違いが載るが、同定に使用出来るかは不明である。関東周辺で見たことなく、現在生育は無いと考えている。) (ヒロハウシノケグサ:第1苞穎は2〜3mm、第2苞穎は3.5〜4.5mm;護穎5〜7mm、無芒;葯3mm(各寸法参考程度) (オニウシノケグサ :第1苞穎は5〜7mm、第2苞穎は6〜7mm ;護穎8〜9mm、短芒;葯4mm(各寸法参考程度) |
▼2020年6月22日 八雲 | ||
▼3小花の小穂は長さ約7.5mm。 | ▼第1苞穎は長さ約3mm。 | ▼5小花の小穂は長さ約11mm。 |
▼第1苞穎は長さ約3mm。 | ▼護穎は長さ約7mm、内穎はほぼ同長。 | ▼葉耳に開出毛がある。 |
▼葉舌は切形でごく短い。 | ||
▼2020年6月8日 鹿島 | ||
▼花序は長さ約23cm。 | ▼節から枝を2本出す。 | |
▼5小花の小穂は長さ約9mm。 | ||
▼護穎は長さ約6.5mm、短い芒がある。 | ▼内穎は護穎とほぼ同長。 | |
▼第1苞穎は約3.5mm、第2苞穎は4.5mm。 | ▼葉舌はごく短い。 | |
▼2015年5月25日 玉湯 | ▼花序の節から2個の枝を出す。 | |
▼花序は長さ約15cm。 | ||
▼小穂は長さ12mm。6小花があった。 | ▼第1苞穎は長さ約3.5mm。 | |
▼第2苞穎は長さ約5mm。 | ▼護穎の先は長さ約2mmの芒がある。 | ▼護穎の先端が伸びて芒となる。 |
▼内穎は護穎とほぼ同長。 | ▼花序軸に細かい逆刺がある。 | ▼葉舌はごく短い。 |
▼茎や葉鞘は無毛。 | ▼花茎は長さ約50cm。 | |
▼2014年6月1日 美保関 | ||
▼花序は長さ約10cm。 | ||
▼各節から長短の2本の枝を出す。 | ▼小穂は長さ約8mm。 | ▼小穂には芒のある小花とないものがある。 |
▼長さ約0.5mmの芒のある護穎。 | ▼第1苞穎は長さ約4mm、第2苞穎は約5mm。 | ▼外穎(上)と内穎(下)は同長。 |
▼葉耳がある。 | ▼葉耳に毛があり、葉舌は短い。 | |
▼2011年6月15日 大平山 | ||
▼花軸から長短2本の枝を出す。 | ||
▼護衛の先に芒がある。 | ▼小穂は長さ約1cm。 | ▼葉耳、葉鞘は無毛。 |
▼2010年5月22日 玉湯 | ||
▼2009年9月21日 宍道 | ||
▼2009年5月9日 玉湯 | ||
▼2009年5月8日 乃木福富 | ||
▼2008年6月8日 持田 | ||
▼葉身基部に葉耳がある。葉舌はごく短い。 | ||