オカダイコン（丘大根）

多年草。 本州（関東地方以西〜琉球）の湿った林縁に生える。根茎は肥厚する。茎は直立して高さ30〜150cm、基部は短くはって発根する。葉はヌマダイコンよりも多くて8〜12対、大きくて幅広く、中部のものでは長さは柄を含めて15〜40cm、幅7〜22cm、葉柄は長さ5〜10cm、葉身は卵形ないし広卵形で鋭頭、基部は円形〜切形、縁の鋸歯は多くて20〜30対、高くてとがる。頭花は長い柄の先に数個ずつ散房状について短い有毛の柄があり、総苞は球形で径9〜10mm。総苞片は基部で合生し、先は鈍く、果時には反曲する。小花は30個内外とヌマダイコンよりやや多く、花冠は少し短く約2mm。外面には毛を密生する。花柱分枝は長さ約1.5mmで花冠からいちじるしく超出する。そう果は長さ約3.5mm、黒褐色で光沢がなく、表面にまばらに膜質の微突起があるが、乾いてもかさぶた状にならない。冠毛は3または4個で長さ約0.7mm。（日本の野生植物） オカダイコン（徳島県立博物館） 学名は、Adenostemma madurense キク科ヌマダイコン属

▼2012年10月2日　美保関
▼頭花は直径約7mm。		▼頭花の縦断面。
▼1個の筒状花。子房の上部に冠毛がある。	▼筒部に腺毛、上部に毛がある。
	▼葉身は約11cm。
		▼葉は対生する。
▼2014年8月2日　美保関

▼2011年11月2日　東長江
▼果実。		▼冠毛は粘液があり粘る。
▼果実は長さ約3.5mm、表面は平滑。		▼表面は平滑で、腺点がある。
▼2011年10月12日　東長江		▼２本の花柱が飛び出ている。
▼総苞を一部取り除いた。	▼１つの筒状花。筒部に腺毛がある。	▼子房の上部にこん棒状の冠毛がある。
▼2010年11月6日　東長江	▼頭花は筒状花のみで、２本の花柱が飛び出ている。
▼果実	▼総苞片は花のあと反り返る。	▼冠毛はこん棒状で、粘液を出す。
		▼毛が散生し、脈上に短毛が密生する。
▼裏面脈上にも短毛がある。	▼茎や葉柄に短毛がある。
▼2011年9月7日　蕾　東長江
▼2011年8月3日　東長江
▼2011年6月23日　東長江

島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
松江の花図鑑へ