落葉つる性木本 北海道〜沖縄の山野に生える。2分岐した巻きひげで他物にからみつく。茎は暗灰褐色で節の部分は膨らむ。茎は毎年枯れるが、基部は木質化して直径4cmほどになる。枝ははじめ粗い毛が密生するが、のちに無毛。円形の皮目が多い。巻きひげは各節からでる。葉は互生。葉身は長さ8〜11cm、幅5〜9cmのほぼ円形で、3〜5裂する。裂片の先は尖り、縁には粗く浅い鋸歯がある。基部はハート形。裏面の脈腋にはまばらに毛がある。葉と対生して集散花序をだし、小さな花を多数つける。花は直径3〜5mm。花弁と雄しべは5個、雌しべは1個。果実はブドウタマバエやブドウトガリバチの幼虫が寄生して、虫えいを作ることが多く、紫色や碧色などになる。正常な果実は少ない。種子は長さ3〜5mm。花期は7〜8月 冬芽は半円形の葉痕の奥に隠れて見えない。(樹に咲く花) 葉が深く切れ込むものをキレハノブドウとして区別されることもある。 学名は、Ampelopsis glandulosa var. heterophylla ブドウ科ノブドウ属 |
▼2012年7月31日 鹿島 | ▼花盤から蜜が出ている。 | ▼花弁と雄しべは早く落ちる。 |
▼雌しべの花柱だけが残っている。 | ||
▼切れ込みが深いものはキレハノブドウとして区別されることもある。 | ||
▼2019年7月17日 八雲 | ▼花弁と雄しべは5個ある。 | ▼花盤から蜜が出ている。 |
▼花は直径約5mm。 | ▼花弁と雄しべは早く落ちる。右下は蕾。 | |
▼2006年7月9日 東忌部 | ||
▼2010年11月27日 果実 八雲 | ||
▼裏面脈上に毛、脈腋に毛叢がある。 | ||
▼2005年10月23日 果実 乃白 | ||
▼2003年9月11日 果実 東出雲 | ||
▼2013年11月16日 果実 西川津 | ▼いろいろな果実があるが、虫えいが見つからなかった。 | |
▼果実は直径約1cm。 | ▼種子の背面(左)と腹面(右)、幅約0.5mm。 | |
▼2005年10月30日 果実 鹿島 | ||
▼2011年9月7日 果実 東生馬 | ▼緑色の果実(未熟) | ▼白っぽい果実(熟して果肉が柔らかい) |
▼2013年10月28日 冬芽と葉痕 鹿島 | ▼冬芽は半円形の葉痕の奥に隠れている。 | |
▼2003年7月21日 若い実 運動公園 | ||
▼2014年10月23日 虫えい 東出雲 | ▼虫えいは大きくなる。 | ▼普通の果実。 |
▼虫えいは直径約2cm、果実は約9mm。 | ▼横断面、幼虫は出たあと。 | ▼果実には種子が2個あった。 |
▼種子は直径約5mm。 | ||
▼2015年7月11日 虫えい 広瀬 | ▼虫えいは直径1.5cm、果実(下)は小さい。 | ▼横断面(寄生主が見えなかった)。 |
▼2007年8月12日 同じ株にも色々な形の葉がある。 八雲 | ||
▼裏面の脈腋に毛がある。 | ▼若い茎には毛がある。 | |
▼古い茎は無毛。 | ||
▼2015年4月22日 若葉 島根 | ||