落葉小低木 日本全土の日当たりの良いところにふつうに生える。茎はつる状に延びてはいまわる。茎や枝は軟毛が密生し、下向きの刺がある。葉は互生。長さ8〜14cmの奇数羽状複葉。ふつう小葉は1対。1年目の茎の葉は大きく、小葉が2対のものもまじる。頂小葉は長さ3〜5cmの菱形状倒卵形。先はまるく、縁には欠刻状の重鋸歯がある。裏面は白い綿毛が密生する。葉柄は長さ3〜5cm。葉柄と葉軸には軟毛と小さな刺がある。托葉は長さ約5mm。枝先や葉腋に紅紫色の花が上向きにつく。花弁は長さ5〜7mmの倒卵形で直立する。萼や花軸、花柄には軟毛が密生し、小さな刺がある。果実は集合果。直径約1.5cmの球形で、6月頃に赤く熟し、食べられる。核は長さ約1.5mm、表面に網状のしわがある。花期は5〜6月。(樹に咲く花) 学名は、Rubus parvifolius バラ科キイチゴ属 |
▼2016年5月17日 野原 | ▼花弁の先から雌しべの柱頭がのぞいている。 | ▼花弁が落ち、雄しべの葯が開く。 |
▼雄しべが枯れ始めている。 | ▼受粉が終わると萼が閉じてくる。 | |
▼2014年5月17日 玉湯 | ▼萼は平開するが、花弁は開かない。 | ▼花弁の先から雌しべの柱頭がのぞいている。 |
▼萼は直径約2cm、花は直径約7mm。 | ▼花弁を除く、雌しべの周りを雄しべが取り囲んでいる、葯はまだ開いていない。 | |
▼花弁が落ちると、雄しべの葯が開くが、この花は花期が過ぎている。 | ||
▼小葉は長さ約3cm、先端は円い。 | ▼小葉の裏面は綿毛が密生する。 | |
▼葉柄の基部に線形で長い托葉がある。 | ||
▼2006年5月28日 佐草 | ▼萼は平開するが、花弁は開かない。 | ▼小葉は、ふつう3個、先端は円い。 |
▼葉裏は白く、綿毛がある。 | ▼葉柄基部の線形の托葉。 | |
▼2007年5月20日 佐草 | ||
▼2003年6月1日 乃白 | ||
▼2016年5月21日 幼果 上本庄 | ▼受粉が終わると次第に萼が閉じてくる。 | ▼幼果(上)と蕾。蕾のほうが小さい。 |
▼2015年6月21日 果実 島根 | ▼集合果の実付きがよくない。 | |
▼1個の果実は長さ約7mm。 | ▼核は長さ2.7〜3.3mm。 | |
▼表面に網目状の凹凸がある。 | ▼小葉の先端は円い。 | ▼頂小葉は長さ約5.5cm。 |
▼葉の裏面は白い綿毛が密生する。 | ▼綿毛が密生し、葉脈に軟毛がある。 | |
▼葉柄や裏面の葉脈に刺がある。 | ▼葉柄基部に線形の托葉がある。 | ▼茎には軟毛が密生し、刺が散生する。 |
▼2014年6月24日 果実 古曽志 | ||
▼集合果は直径約1.5cm。 | ▼果床と果実。 | |
▼果実の落ちた果床。 | ▼果実は7〜9mm。 | |
▼核は長さ2.5〜3mm。 | ▼表面に網目模様がある。 | |
▼2003年6月21日 果実 乃白 | ||
▼2010年4月28日 玉湯 | ||
▼2007年1月15日 冬芽 乃白 | ||
▼2012年3月11日 冬芽 玉湯 | ▼残っている葉 | |