落葉高木 中国原産。各地に植栽され、野生化している。高さ15m、直径35cmほどになる。樹皮は灰褐色で不規則に縦に裂ける。若枝は淡緑色でのちに褐色。枝や葉を傷つけると白い乳液がでる。葉は互生。葉身は長さ3.5〜8cm、幅3.5〜7cmの菱形状卵形。先は尾状に長くとがり、基部は広いくさび形または切形。縁は全縁。両面とも無毛。葉身の表面基部に腺が2個ある。葉柄は長さ2〜8cm。托葉は小さくて落ちやすい。枝先に長さ6〜18cmの総状花序をだし、黄色の小さな花を多数つける。花序の上部に多数の雄花、基部に0〜数個の雌花がつく。雄花は長さ2〜3mmの柄があり、萼は皿状で3浅裂し、雄しべは2個。雌花は3mmほどの柄があり、萼は3裂する。子房は長さ約2mm、花柱は3個。花柄の基部には卵形の苞があり、苞の左右には大きな腺体がつく。果実はさく果。3稜のある扁球形で、直径約1.5cm。10〜11月に褐色に熟して裂開し、3個の種子を出す。種子は約7mmの広卵形。白いロウ質の仮種皮に包まれ、冬になっても果実の中軸についたまま残っていることが多い。花期は7月 冬芽は丸みのある三角形で、外側の2個の芽鱗が目立つ。葉痕は半円形で、左右に托葉が変化した突起がある。維管束痕は3個。(樹に咲く花) 学名は、Triadica sebifera トウダイグサ科ナンキンハゼ属 |
▼2012年7月21日 西川津 | ▼雌花 | ▼雌花は花序の基部につく。 |
▼雌花が咲く頃に雄花はまだ咲いていない。 | ||
▼葉身基部の腺。普通は2個ある。 | ||
▼雄花。 | ▼雄花には2個の雄しべがある。 | ▼雄花が開く頃には雌花は結実している。 |
▼長い花序の基部に雌花がある。 | ||
▼2010年7月10日 玉湯 | ||
▼葉身基部に腺がある。 | ||
▼2004年7月4日 西長江 | ||
▼2010年9月11日 若い果実 八雲 | ||
▼2014年2月24日 種子 西川津 | ▼果皮が3裂してとれると、白い仮種皮に包まれた種子がでる。 | |
▼果実は熟すと3裂する。 | ▼種子は長さ7〜9mm。 | ▼種子は白いろう質の仮種皮に包まれている。 |
▼縦断面。白い仮種皮の内側に黒い種皮の種子がある。 | ▼胚乳をはずした種皮の内面。 | ▼種子は長さ約8mm。 |
▼2006年2月19日 果皮がとれた種子 風土記の丘 | ||
▼2008年11月15日 果皮が割れて白い仮種皮に包まれた種子が出る。 西川津 | ||
▼青い果実。 | ▼紅葉した葉。 | |
▼葉身の基部に2個の腺がある。 | ||
▼2009年11月7日 果実 乃木福富 | ▼果実は熟すと先端から3裂し白い種子をだす。 | |
▼葉の基部に2個の腺がある。 | ||
▼冬芽 | ||
▼2010年2月19日 冬芽 西川津 | ||
▼2010年1月30日 冬芽 玉湯 | ||
▼2010年6月13日 幼木 玉湯 | ||