多年草 北海道〜九州の山野の林に生える。茎は高さ30〜70cm。葉は下の方にかたまってつき、荒い鋸歯のある長卵形〜長楕円形、基部はくさび形で対生する。葉の裏の細脈が不鮮明。枝先に穂状花序をだし、白色〜淡紅色を帯びる長さ約6mmの唇形花を下から順に咲かせる。初め上向き、開花時は横向き、花後反曲してイノコヅチに似る。花冠は筒状2唇形、上唇は直立して2浅裂、下唇は長く開出して3裂する。上唇の両側の平らな部分が狭い。雄しべは4本で内2本は長い。花柱は2浅裂し子房は上位。萼は筒状で2唇となり、上唇の3歯の先ははかぎ状に曲がり、下唇は短く2歯。果実はさく果、萼に包まれ、種子は1個。花期は6〜8月。 学名は、Phryma leptostachya subsp. asiatica f. oblongifolia ハエドクソウ科ハエドクソウ属 最近は品種としてハエドクソウとナガバハエドクソウに分けられる。ハエドクソウは上唇の両側に平らな部分がある。葉柄が長く葉の基部は切形、心形。葉の裏の細脈が鮮明。 |
▼2017年6月15日 秋鹿 | ▼下唇は3裂する。 | ▼2裂する上唇に肩がない。 |
▼萼の上唇は長く、先が鈎状になる。 | ▼花は萼を含めて長さ約1cm。 | |
▼花の幅は約5mm。 | ▼下から順に咲いていく。 | ▼咲き終わった花、果期には下を向く。 |
▼上部の葉は楕円形、下部の葉は卵形。 | ▼基部はくさび形、卵形の葉は長さ約11cm。 | ▼脈上に毛がある。 |
▼葉の裏面の脈上に毛がある。 | ▼茎には毛が密生する。 | |
▼葉は下部に集まる。 | ||
▼2014年7月12日 下東川津 | ▼花は横向きに咲く。 | |
▼花は長さ約6mm。 | ▼果期には下を向く。 | |
▼萼は長さ約7mm、背面の先に3個の刺がある。 | ▼刺は長さ約2mm、先は曲がっている。 | ▼萼の腹面は2歯がある。 |
▼萼の中に未熟な果実がある。 | ▼長い穂状花序にまばらに花をつける。 | |
▼2012年7月10日 東出雲 | ||
▼2011年8月3日 東長江 | ||
▼果実 | ||
▼2011年7月18日 東生馬 | ||
▼萼には3本の刺がある。 | ▼花の基部に線形の苞がある。 | |
▼2009年7月18日八雲 | ||
▼2007年6月23日 殿 | ||
▼2004年7月1日 城山公園 | ||
▼2017年8月3日 若い果実 大海崎 | ▼果実は下向きに軸に圧着してつく。 | ▼萼の腹面(上)、背面(下)、長さ7〜8mm。 |
▼萼は筒状で、上唇は3裂、下唇は2裂する。 | ▼萼の背面の先の3歯は鈎状となる。 | ▼萼の腹面の2歯は小さい。 |
▼萼の中に果実が1個ある。 | ▼若い果実は長さ約4.5mm。 | |
▼2019年7月25日 若い果実 玉湯 | ▼果実は下向きに軸に圧着してつく。 | ▼萼は長さ約9mm。 |
▼萼の側面。 | ▼萼の背面。 | ▼萼の上唇は3裂し、鈎状になる。 |
▼萼の下唇は小さく2裂する。 | ▼萼の中に1個の果実がある。 | ▼果実は長さ約3.5mm。 |
▼果期には長い果序になる。 | ||