1年草。 南アメリカ原産。高さ5〜10cm。全体に目立つ軟毛がある。頭花をとりかこむ葉の葉腋から枝を伸ばして頭花を頂生し、これを繰り返してはうように広がるが、込み合う場所では高くなる。葉は互生し、長さ1.5〜5cm、長楕円形で2回羽状深裂、軟毛を密生する。頭花は径7〜10mm。総苞は半球形で、総苞片は2列、周辺花は数列あり、雌性で花冠を欠く。中心花は両性で数個あり、筒状花冠は黄色で先は4列する。そう果は扁平で長さ約4mm、切れ込みのある広い翼があり、先は鋭いとげになってエイのような形をしている。このとげは周辺花の花柱が宿存・伸長し、かたくなったもので、靴底にも刺さって運ばれる。花期は4〜5月。(日本の野生植物) 花序は、二通りの花から構成されており,外側には花冠を持たない緑色の雌性花が十数個並んでおり、その柱頭は 2つに割れている。 形態は図に示した通りで,熟すにつれて左右の翼が広がり、この種の特徴である変わった形の痩果となる。花の中心部には、雌性花に囲まれるように雄しべと雌しべを持つ筒状花が十個弱かたまっている。 筒状花の花冠は先端が4裂し、雄しべが4個ある。花冠は淡い緑色だが, 半透明なので、 中の黄色い葯が透けて見えている。雌しべは軟弱で、 熟すことはないと思われるので、中央の花は雄性と考えてよいであろう。(神奈川県植物誌調査会ニュース第58号) 学名は、Soliva sessilis キク科イガトキンソウ属 |
▼2020年5月11日 殿 | ▼葉腋に無柄で総苞に包まれた頭花がある。 | ▼頭花は花粉で黄色く見える。 |
▼頭花の中心には筒状花が数個ある。 | ▼筒状花の花冠は淡緑色。 | |
▼周辺花の花柱が刺となって残存する。 | ▼筒状花の中に柱頭が見える。 | ▼花が終わると刺が目立ってくる。 |
▼総苞片の裏面に軟毛が密生する。 | ▼若い果実 | |
▼茎にも軟毛が密生する。 | ||
▼公園の芝地に密生している。 | ||
▼2020年5月14日 殿 | ▼頭花の上に枝を伸ばし、頭花をつける。 | |
▼筒状花の周りに雌性花の柱頭が見える。 | ▼筒状花から黄色い花粉が出ている。 | |
▼筒状花の外側に雌性花が並ぶ。 | ▼雌性花に花冠はなく、柱頭が2裂する。 | ▼雌性花、長い花柱と2個の刺状突起がある。 |
▼筒状花は両性花だが雄性で結実しない。 | ▼筒状花の先は4裂する。 | ▼筒状花の内部、花柱と4個の雄しべがある。 |
▼若い果実 | ▼熟した果実(筒状花は結実しない。) | |
▼果実に長い刺(残存花柱)が目立つ。 | ▼果実の背面 | ▼果実の腹面 |
▼2023年4月9日 花をつけてきた。 千鳥 | ||
▼2023年3月20日 殿 | ||
▼2023年2月13日 殿 | 葉柄には伏毛が密生する。 | |
▼左はマメカミツレ、既に開花している。 | ||