落葉低木 北海道〜九州の日当たりのいい山野に生え、高さ3〜5m。刺はないか少ない。刺の多少以外はタラノキと同じ。葉は枝先に集まって互生し、長さ約1mの大形の奇数2回羽状複葉で、葉柄の基部は茎を抱く。小葉は5〜9枚、長さ5〜12cmの卵形で、先はとがり、ふちには不揃いな鋸歯がある。大形の複総状花序に小さな白い花を多数つける。果実は球形で黒く熟す。花期は8〜9月。 冬芽は、円錐形。頂芽は大きく、側芽は小さい。葉痕はV字〜U字形。維管束痕は30〜40個。 学名は、Aralia elata f. subinermis ウコギ科タラノキ属 棘が多いものをタラノキとし、刺のないか少ないものを品種メダラとして区別する考えがある。 葉の形態について、普通図鑑では奇数2回羽状複葉とされるが、タラノキは複数の形式が組み合わさっていて掌状羽状複葉に分類されている。 |
▼2006年8月28日 大東 | ||
▼2015年10月10日 果実 大東 | ||
▼果実は直径約4mm。 | ||
▼果実の先端に萼片と柱頭が残る。 | ▼種子が5個入っている。長さ約2.3mm。 | |
▼幹に大きな刺がない。 | ▼葉痕はU字形で維管束痕が多い。 | |
▼2012年6月18日 東忌部 | ▼葉柄は長さ約50cm。葉身は長さ約90cm。 | |
▼小葉軸の基部に1枚の小葉がつく。 | ▼脈上に毛がある。 | ▼小葉軸に刺はない。 |
▼葉裏は緑白色で脈上に毛が多い、刺はない。 | ▼枝にも刺がない。 | ▼幹にほとんど刺がない。 |
▼2015年6月7日 西長江 | ▼上部の幹に大きな刺がない。 | ▼葉に刺がない。 |
▼下部の幹に大きな刺がない。 | ▼葉痕はU字形で維管束痕が多い。 | |