コナギ（小水葱）

1年草 本州〜沖縄の代表的な水田雑草で、ときにため池や河川の浅水域にも生育する抽水〜湿生植物。 茎は根生し高さ10〜40cm。葉の形はきわめて変化に富み倒披針形、卵形、卵唇形などさまざまである。葉身は長さ2.5〜6cm、幅0.7〜4cm。総状花序が葉鞘から伸びるが花茎は短く、花が葉の高さを超えることはない（葉柄の中ほどから花序が出ているように見える）。1花序に2〜8個の花がつく。花は青紫色で直径1.5〜2cm、雄しべは6本、そのうちの5本が短く葯が黄色、1本はやや長く青紫色。ときに花弁が開かず結実する（閉鎖花）。花茎は花後垂れ下がり、楕円形で長さ7〜10mmの果実がつく。種子は長さ0.7〜0.8mmと微小で多数。花期は8〜10月。（日本の水草） 学名は、Monochoria vaginalis ミズアオイ科ミズアオイ属 　よく似た外来植物のアメリカコナギは葉の先端が尖らず、1本の花茎に花が1個つく。

▼2010年10月16日　八雲
▼2009年9月21日　宍道

▼2003年9月28日　乃木福富	▼雄しべ5本は葯が黄色、1本は青紫色。
▼2004年10月11日　佐草	▼2005年9月17日　八雲	▼2005年8月28日　東忌部
▼2013年10月1日　果実　八雲	▼萼に包まれた果実。
▼萼を取り除いた果実、長さ約8mm。	▼果実の縦断面。	▼果実の横断面、3室ある。
▼種子は長さ約0.9mm。		▼縦縞の模様と小さな横縞がある。
	▼果柄は下垂し果実をつける。
▼2011年9月18日　蕾　東忌部	▼1本の花茎に数個の花がつく。
▼2012年8月12日　東出雲

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