つる性多年草 福島県以南〜九州の山地に生える。雌雄異株。地下茎は太く横にはう。茎は無毛、長くのび物にまとう。葉柄の基部に突起がない。葉身は心形で7〜9中裂、ふちは不ぞろいな小波状となる。頂裂片と大きな側裂片は鋭尖頭、表面無毛、下面の脈上に小突起があるかまたは無毛、長さ12〜19cm。雄花序は複穂状。雄花は無柄、花被片は披針形鋭頭、または鈍頭、平開。雄しべは6個。雌花序は穂状。花被片は長楕円形、長さ1.5mm。さく果は長さ20〜22mm、幅19〜27mm、種子は楕円形から広楕円形、長さ15mm、中央に楕円形で長さ5mmの実体がある。 花期は6〜7月。(原色日本植物図鑑) 花被片は黄緑色で平開し、(日本の野生植物) 学名は、Dioscorea septemloba ヤマノイモ科ヤマノイモ属 カエデドコロに似るが葉柄基部の突起はなく、葉身裂片は先端が尖る。 似た花の区別 |
花はふつう淡黄緑色だが、この地域の花は暗紫色となる。 | ||
▼2014年7月23日 雌花 島根 | ||
▼花は長さ約9mm。 | ▼花は直径約3mm。 | ▼若い果実。果実は上を向く。 |
▼雌花序は枝分かれせず下垂する。 | ▼葉の裂片は尖る。 | ▼葉身は長さ約13cm。 |
▼葉柄の基部に突起はない。 | ||
▼2009年6月27日 雌花序は分枝せず、下垂する。 東持田 | ||
▼雄花 | ▼雄花序は分枝をする。 | |
▼2007年7月8日 雄花序は分枝する。 東持田 | ||
▼葉柄の基部 | ▼葉の裂片の先がとがるのが特徴 | |
▼2009年8月29日 果実 東持田 | ||
▼2007年9月27日 東持田 | ||