落葉低木または小高木 北海道西南部〜九州の雑木林や林縁、山地の道端などに生える。湿り気と日陰を好む。ふつう高さ2〜4mになる。樹皮は赤褐色または暗褐色。本年枝は緑色または赤みを帯びた緑色。稜が2個あり、無毛で少し光沢がある。皮目が多く、円形または楕円形。葉は互生。葉身は長さ6〜12cm、幅3〜6cmの長楕円形〜卵形。葉柄は長さ1〜3cm、ときに赤色を帯びる。雌雄別株。葉の展開前に開花し、長さ4〜10cmの穂状花序が垂れ下がってつく。雄花序は長く、雄花は淡黄色、雄しべは8個、雌しべは雄しべより少し短い。雌花序は短く、雌花は淡黄緑色、雌しべは花の外へ少しつきでる。雄しべは退化して短い。花は長さ6〜9mmの鐘形。花弁は4個。萼片は4個、外側の2個は小さく、内側の2個は大きくて花弁状。果実はかたく乾いた液果。直径7〜12mmの楕円状球形。7〜10月に黄褐色に熟す。花期は3〜4月。 冬芽の側芽は長さ1.5〜3mmの広卵形。先はとがり、2〜4個の芽鱗に包まれる。芽鱗は無毛で、赤褐色〜暗褐色を帯びる。頂芽は大きい。葉痕は半円形、維管束痕は3個。(樹に咲く花) 学名は、Stachyurus praecox キブシ科キブシ属 |
▼2015年4月2日 両性花 玉湯 | ▼雌しべが一番長く、8個の雄しべが見える。 | |
▼花序は長さ約7cm。 | ▼花は長さ6〜7mm。 | |
▼花は直径約5mm。 | ▼雌しべと8本の雄しべがある。 | |
▼子房の横断面、胚珠の様子。 | ||
▼芽吹いたばかりの若葉。 | ||
▼別の大きな株。 | ||
▼2019年4月20日 雌花 東出雲 | ||
▼退化した小さな雄しべがある。 | ▼雌花序は短い。 | |
▼2010年4月10日 雌花 八重山 | ||
▼雄しべは退化し、子房が大きい。 | ||
▼2010年4月10日 両性花 八重山 | ||
▼2006年4月23日 両性花 西忌部 | ||
▼2004年4月10日 三刀屋 | ||
▼2004年3月21日 玉湯 | ||
▼2017年11月13日 果実 宍道 | ▼果実は直径約9mm。 | |
▼果実の縦断面。 | ▼種子は長さ約2mm。 | |
▼来年の花芽。 | ||
▼2006年8月14日 果実 東忌部 | ||
▼2012年10月13日 果実 宍道 | ||
▼果実は直径約9mm。 | ▼果実の横断面。 | |
▼落下した果実の横断面。多数の種子が入る。 | ▼果実の縦断面。 | ▼種子は長さ約1.8mm。 |
▼短枝。 | ||
2▼014年5月11日 若い果実 新庄 | ▼果実は長さ約7mm。 | |
▼果実の縦断面、小さな種子が多数入る。 | ▼果実の横断面。 | |
▼2010年5月30日 果実 枕木山 | ||
▼2003年5月28日 果実 八雲 | ||
▼2005年7月23日 東持田 | ||
▼2005年8月14日 花芽 八十山 | ||
▼2006年1月29日 冬芽 東忌部 | ▼花芽 | |
▼2006年2月25日 冬芽 田和山 | ||
▼2013年1月12日 冬芽 宍道 | ||