ケカモノハシ（毛鴨の嘴）

多年草 北海道西南部〜九州の海岸の砂丘地帯に生育し、散生またはやや群生する。茎の下部は砂中を長く横走し、節から堅い丈夫な根を出し、上部は分枝する。茎は高さ25〜60cm。葉身は長さ5〜15cm、幅6〜10mm、厚く革質、葉鞘とともに白い毛が密生する。葉舌は淡褐色・切形、長さ3mm。花序は穂状、2個の太い枝からなり、長さ4〜5cm。小穂は長楕円形、長さ8mm、長い白毛を被り、花軸の節に2個ずつつき、第1小穂は有梗・雄性、第2小穂は無梗・両性、2小花をつける。第1包穎は革質。第2小穂の第2小花の護穎には小穂より長い芒を伴う。果実は長さ3.5〜3.8mm。花期は7〜8月。（日本イネ科植物図譜） 学名は、Ischaemum anthephoroides イネ科カモノハシ属

▼2015年7月2日　鹿島	▼小穂に長毛が密生する。	▼花序は長さ約7cm。
▼花序は2個の枝からなる。	▼有柄と無柄の小穂が対になってつく。	▼小穂は長さ約8mm。苞穎や柄に毛がある。
▼第1小穂は有柄、雄性。	▼第2小穂は無柄、両性、雄花と雌花がある。	▼第2小穂（無柄）には長い芒がある。
▼第2小穂護穎の芒、短いものもある。	▼葉や葉鞘は伏毛が密生する。	▼節は膨れて毛が密生する。
▼花序を含めて長さ約40cm。

▼2013年7月11日　鹿島	▼小穂に長毛が密生する。
▼2012年7月31日　鹿島	▼小穂に長毛が密生する。
▼花穂は2つに分かれている。	▼柄のない小穂には長い芒がある。	▼小穂の裏側
▼葉舌の縁は毛状になる。	▼葉鞘、茎、葉は毛が密生する。
▼2011年11月16日　鹿島	▼小穂に白色長毛が多い。
▼柄のない小穂には長い芒がある。
	▼葉の表裏とも毛がある。
	▼葉舌は短く、葉鞘に毛がある。
▼茎の節に短毛が密生する。	▼根元の様子。
▼2014年8月12日　鹿島
▼2012年5月26日　鹿島

島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
松江の花図鑑へ