カワラスゲ（河原菅）

多年草 北海道〜九州の湿った草地や踏み跡に生える。根茎は短く叢生する。植物体はやわらかく平滑。基部の鞘は葉身を欠き、淡褐色で糸網はない。葉は幅3〜6mm、下面は粉白色。有花茎は高さ20〜50cm。小穂は4〜6個、やや接近してつき、苞は葉状で無鞘。頂小穂は雄性まれに雌雄性、線形で長さ2〜4cm。側小穂は雌性、長さ3〜7cm、幅2〜3mm、点頭。雌鱗片は淡緑色、凹頭または円頭で短芒端。果胞は直立し、卵形で長さ2.5〜3mm、平滑で無脈。果実は果胞に密に包まれ、楕円形で断面はレンズ状、長さ1.5〜2mm。柱頭は2岐。果期は5〜6月。（日本のスゲ） 学名は、 Carex incisa カヤツリグサ科スゲ属アゼスゲ節

▼2014年5月22日　八雲	▼頂小穂は雌雄性、側小穂は雌性。
	▼頂小穂は先端に雌花部、基部に雄花部がついている。
▼雌小穂は幅約2mmと細い。	▼雌鱗片の側面は白色。	▼鱗片は果胞より短い。
▼果胞は長さ約2.5mm。	▼柱頭は2岐する。	▼口部は凹形。
▼雌鱗片は長さ約2mm、先は凹形で芒がある。		▼果実は長さ約1.6mm。
▼苞は無鞘。	▼葉の幅は約1cm。
	▼花茎は長さ約50cm。

▼2012年6月5日　枕木山	▼頂小穂は雄性。	▼側小穂は雌性。
	▼雌小穂	▼果胞は長さ約2.7mmｍ、雌鱗片の先端は凹形。
▼鱗片は長さ約2mm（芒を含む）。	▼果実長さ約1.8mm。	▼苞は無鞘。
▼2010年5月8日　八雲市場	▼頂小穂は基部に雄花、先端に雌花がつく。
		▼雌鱗片の先端は凹形。
▼柱頭は2岐する。雌鱗片の先端は凹形。

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