多年草 本州〜九州の山野の林下に生え、ふつうは群生する。茎は高さ10〜30cm、多少の上向きの毛がある。葉は互生、葉身は扇状卵形で、長さも幅も1〜3cm、先は円く、縁に4〜8対の深い鈍歯牙があり、基部は切形である。葉柄は葉身より少し長いか同長。托葉は小型の卵形で長さ1〜2mm。花は上部の葉腋につき、雄花序は集散状で葉よりも長い柄があって目立つが、雌花序は頭状でほとんど無柄のため目立たない。雄花被片は5個、5雄しべがある。雌花被片は4個、披針形で、淡紅色、先端に1個の小剛毛があり、外側のものは背面に竜骨がある。そう果は広卵状レンズ形で細点があり、長さ1mm内外、花被片よりやや短い。花期は4〜5月。(日本の野生植物) 学名は、Nanocnide japonica イラクサ科カテンソウ属 「広島の山野草」には”雌雄異株のものと同株のものがある”とある。 |
▼2013年4月29日 雌花 鹿島 | ▼花序に短い柄がある。 | ||
▼花序の柄。 | |||
▼雌花の花被片には毛がある。 | ▼花被片は4個で先端に毛がある。 | ▼雌花は長さ約0.7mm。 | |
▼4個の花被片の中に子房がある。 | ▼葯が開いた雄花、花粉を飛ばしたあと。 | ▼開花前の雄花、花糸が内側に曲がっている。 | |
▼開いた雄しべ、直径約6mm。 | ▼長い柄の先に雄花序、葉腋に雌花序がつく。 | ||
▼葉身は長さ約3.5cm。 | |||
▼2007年4月21日 雌花 八雲 | ||
▼葉柄基部に小さな托葉がある。 | ||
▼さび菌。 | ||
▼2005年4月16日 雄花 八雲 | ▼雄花序は長い柄の先につく。 | |
▼2009年3月28日 雄花 玉湯 | ||
▼2015年5月21日 果実 乃白 | ▼果序に短い柄がある。 | ▼花被片に毛が残っている。 |
▼果実を包む花被は長さ約1.2mm。 | ▼花被の内側に果実がある。 | ▼果実は長さ約1mm、粒状の小突起がある。 |
▼果実の先端は短く曲がり柱頭が残る。 | ▼中央に雄花序の花序柄が残っている。 | ▼葉柄の基部に托葉がある。 |
▼托葉は長さ約1.5mm。 | ▼托葉の縁に毛がある。 | |
▼2014年5月1日 若い果実 乃白 | ▼果序に短い柄がある。 | |
▼果序は幅約3mm | ▼果実は毛のある長さ約1.2mmの花被片4個に包まれている。 | |
▼4個の花被片と果実。 | ▼4個の花被片、長さは約1.2mm。 | ▼先端や背面に長毛、縁に短毛がある。 |
▼果実は長さ約1mm。 | ▼果実の先端が曲がって花柱がつく。 | |
▼2010年5月4日 若い果実 西長江 | ||
▼2005年4月10日 雄花 蕾 川原 | ▼葉柄の基部に小さな托葉がある。 | |
▼2010年11月6日 東長江 | ||
▼葉柄基部に托葉があり、茎に斜上する毛がある。 | ||
▼一帯に群生している。 | ||