カリン(花梨)

常緑高木
中国原産。高さ6〜10mになる。成木では樹皮は鱗片状にはがれる。葉は互生。葉身は長さ4〜8cmの倒卵形または楕円形。ふちには腺状の鋸歯がある。若葉の裏面に黄白色の軟毛があるが、のち無毛。両性花と雄花が混生する。短枝の先に淡紅色の花が1個ずつつく。花は直径約3cm、花弁の基部は細くなって短い爪になる。両性花は雄しべの中央に花柱が5個あり、子房を包んでいる萼筒が長い。雄花は花柱がなく、萼筒が短い。萼の外面は無毛で、萼片の内面には軟毛がある。果実はナシ状果。長さ10〜15cmの楕円形または倒卵形で、10〜11月に黄色に熟す。芳香があるが、果肉はかたく、渋みがあるので、生では食べられない。花期は4〜5月。(樹に咲く花)
学名は、Chaenomeles sinensis
バラ科ボケ属



▼2018年4月18日 植栽 玉湯▼両性花には花柱が5個ある。

カリン花

カリン花

カリン両性花

▼両性花の萼筒は長い。▼雄花

カリン両性花

カリン両性花

カリン雄花

▼雄花には花柱(雌しべ)がない。▼萼筒は細い。

カリン雄花

カリン雄花

カリン

▼鋸歯の先端は腺になる。▼若葉の裏面には軟毛がある。

カリン葉

カリン葉

カリン葉裏面

カリン

カリン




▼2009年9月27日 果実 植栽 玉湯

カリン

カリン

カリン

▼樹皮は鱗片状にはがれる。

カリン

カリン

▼2010年1月30日 冬芽 植栽 玉湯

カリン

カリン

カリン

▼2003年11月6日 植栽 平田市鰐淵寺

カリン

カリン



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