1年草 地中海地域原産で、カナリヤの餌として輸入したものが逸脱して、北海道〜九州の路傍や人家の周辺などにまれに生育している。茎は高さ20〜120cm、直立・叢生し平滑。葉は長さ15〜30cm、幅5〜12mm、無毛。葉舌は薄く鋭形または切形、長さ3〜8mm。葉鞘は無毛。花序は短い円筒形、密に小穂をつけ長さ3〜5cm、径15〜20mm、緑白色。小穂は広倒卵形、偏平、長さ6〜7mm、包穎は舟形をして偏平、背部に半月形の翼をつける。小花は3個のうち2個退化し、中央の1個だけが完全な両性花で護穎と内穎には毛が散生し、ガラス様の光沢がある。果実は狭長な楕円形、長さ3.5〜4mm。花期は7〜8月。(日本イネ科植物図譜) 学名は、Phalaris canariensis イネ科クサヨシ属 よく似たものにヒメカナリークサヨシがあり、穂が細長い円柱形となり、小穂4〜6mm、苞穎4.5〜6mm。包穎の上部にしばしば数個の歯牙がある。 |
▼2010年5月28日 玉湯 | ||
▼2013年6月27日 果実 内中原 | ▼花序は長さ約2cm。 | |
▼小穂は長さ約8mm、光沢のある小花がある。 | ▼包穎の背部に半月形の翼がある。 | ▼小花の基部に2個の退化した小花の穎がある。 |
▼小花は長さ約5mm。 | ▼果実は長さ約4mm。 | |