常緑高木 関東地方・福井県以西〜九州の暖地のタブノキ林やシイ林、カシ林に混生する。高さ22mほどになる。円形の樹形をつくる。樹皮は灰黒色。樹皮がまるい薄片になってはがれ落ち、その跡が白い鹿の子模様になる。新枝は褐緑色、細くて無毛。葉は互生。枝の上部に集まってつく。葉身は長さ5〜9cm、幅1.5〜4cmの倒披針形または倒卵状長楕円形。先端は鈍く、基部広いくさび形、ふちは全縁。薄い革質で、表面には光沢がある。裏面は灰白色、はじめ長い毛があるが、のちに無毛。葉柄は長さ8〜15mm。雌雄別株。葉のわきに淡黄色の花が集まって咲く。花序は無柄で、総苞片が4個ある。雄花序の総苞片は長さ3.5〜4mmの楕円形。雌花序の総苞片は少し小さく、花の数も雄花序より少ない。花被は有毛で、上部は6裂する。雄花の雄しべは9個、花被から長くつきでる。葯は4室。雌花には雌しべ1個と葯が退化した仮雄しべが9個ある。果実は液果、直径約7mmほどの倒卵状球形で、翌年の秋に赤く熟す。種子は球形〜卵状球形、淡褐色で上半部に黒褐色のまだら模様がある。花期は8〜9月。 冬芽の葉芽は細長い披針形。花芽は球形で葉の脇に3〜4個ずつつく。(樹に咲く花) 学名は、Litsea coreana クスノキ科ハマビワ属 |
▼2013年9月10日 雌花 美保関 | ▼変色した花柱と数個の花被が見える。 | ▼直径約5mmの苞に包まれた花序。 |
▼2012年6月14日 若い果実 美保関 | ▼秋に赤く熟す。 | |
▼葉身は長さ約11cm、表面は光沢がある。 | ▼裏面は灰白色。 | |
▼若い枝には白い皮目が目立つ。 | ▼幹の樹皮はまだらに剥がれる。 | |
▼2013年7月20日 雄花の蕾 美保関 | ||
▼2014年8月2日 蕾 美保関 | ▼光沢があり、先の方の幅が広い。 | |
▼2012年9月12日 雄花の蕾 玉湯 | ||
▼2012年9月6日 雌花の蕾 美保関 | ▼果実 | |
▼果実は直径約1cm。 | ▼果皮を除くと種子が1個ある。 | ▼種子。 |
▼2012年8月22日 雄花の蕾 玉湯 | ||
▼2012年10月2日 雌花の花後 美保関 | ||
▼2011年9月14日 枯れた雄花 玉湯 | ||
▼落ちた雄花 | ▼雄花の裏側 | |
▼2011年2月23日 冬芽 玉湯 神社 | ||
▼裏面は灰白色。 | ▼若い枝には皮目が多い。 | |
▼2011年3月5日 冬芽 若木 城山公園 | ||
▼葉身は長さ約14cm。 | ▼裏面は灰白色。 | |
v若木の樹皮。 | ||
▼2007年10月28日 鹿島朝日山 | ▼裏面は灰白色 | |
▼若い枝は皮目が多い。 | ▼若木の樹皮。 | ▼葉は枝先に集まってつく。 |
▼虫えい(カゴノキハイボフシ) | ||
▼2010年11月20日 玉湯 | ||
▼2004年1月12日 城山公園 | ||