常緑高木。 関東地方南部以西の太平洋側〜九州の山地に生える。高さ30m、直径1.5mほどになる。樹皮は暗褐色〜灰黒色。本年枝や2年枝には黄褐色の星状毛が密生し、縦に走る溝がある。3〜4年枝では星状毛は落ち、黒褐色や灰黒色。円形の皮目がある。葉の裏や堅果には黄褐色の星状毛が密生する。葉は互生。葉身は長さ6〜14cm、幅2〜4cmの倒披針形で、革質。上半部には鋭い鋸歯がある。表面は濃緑色で光沢がある。はじめは黄褐色の垢状の毛が密生するが、すぐに落ちる。裏面には黄褐色の星状毛が密生し、成葉になっても残る。主脈は裏面に突出する。葉柄は長さ1〜1.5cm。托葉は長さ1cmほどの線形で黄褐色の毛が密生する。開葉後まもなく落ちる。雌雄同株。長さ5〜16cmの雄花序が新枝の下部から数個垂れ下がる。花序の軸には褐色の星状毛が密生する。雄花は苞のわきに1個つく。苞は褐色で長さ3mmほどの卵形。雄しべは7〜10個。雌花序は新枝の上部の葉腋に直立し、雌花が数個つく。花柱は3個。扇形で先端はそり返る。果実は堅果。直径1〜1.3cmの卵球形で、その年の秋に成熟する。下部は同心円状の環が6〜7個並んだ殻斗に包まれる。殻斗には星状毛が密生する。花期は4〜5月。 冬芽は長楕円形。(樹に咲く花) 学名は、Quercus gilva ブナ科コナラ属 |
▼2015年9月21日 植裁 忌部神社 | ▼葉の上半部に鋭い鋸歯がある。 | ▼葉身は長さ約8cm。 |
▼葉の裏面は黄褐色。 | ▼裏面には星状毛が密生する。 | |
▼2004年8月21日 植裁 忌部神社 | ||
▼2004年1月11日 植裁 忌部神社 | ||