常緑高木 静岡県以西〜沖縄の常緑樹林内に生える。幹は直立し、高さ20m、直径80cmほどになる。樹皮は暗灰色。老木ではうろこ状にはがれる。本年枝には褐色の星状毛がある。葉は互生。葉身は4〜9cm、幅2〜3.5cmの長楕円形。基部はくさび形で、縁は全縁。革質で表面はなめらか。両面とも無毛。葉柄は長さ5〜10mm。普通雌雄同株。葉腋に円錐花序をだし、上部に両性花、下部に雄花がつく。両性花には褐色の毛に覆われた雌しべがあり、上部は2裂する。雄しべは5〜8個あり、葯は紅色。雄花では雌しべは退化し、雄しべの花糸も短い。果実はさく果で、長さ7〜10mmの広卵形、先端に花柱が残り表面には黄褐色の毛が密生する。熟すと2裂し、長さ5〜7mmの楕円形の種子を出す。黒くて光沢がある。花期は4〜5月。 冬芽は褐色の星状毛におおわれる。(樹に咲く花) 学名は、Distylium racemosum マンサク科イスノキ属 |
▼2014年4月23日 植栽 殿 | ▼花序の下部に雄花がついていない。 | ▼両性花の間にあるのは雌しべのない雄花。 |
▼下部に雄花がつく花序。 | ▼雄花には雌しべがない。 | |
▼下部に雄花がつく花序。 | ▼雄花には雌しべがない。 | ▼虫えい(イスノキハタマフシ)。 |
▼2014年4月15日 植栽 殿 | ▼雌しべと雄しべのある両性花。 | |
▼2014年4月10日 植栽 殿 | ▼先端の花に雌しべが見える。 | ▼まだ葯が開いていない。 |
▼花の基部に鱗片葉がある。 | ▼雌しべを囲んで雄しべの葯がある。 | |
▼雌しべは毛に覆われ、2裂する。 | ▼開いていない雄しべの葯。 | ▼鱗片葉には鱗状毛が密生する。 |
▼葉身は長さ約6cm。 | ||
▼2011年7月23日 果実 植栽 島根 | ||
▼虫えい(イスノキエダナガタマフシ) | ||
▼2011年3月5日 冬芽 植栽 殿 | ||
虫えい(イスノキハタマフシ) | ||
▼2018年10月24日 果実 植栽 殿 | ▼果実は長さ1〜1.2cm、花柱が残る。 | |
▼果皮を除くと、内果皮がある。 | ▼種子は2個で、内果皮に包まれている。 | ▼種子が出たあとの、果実の縦断面。 |
▼2007年11月25日 植栽 殿 | ||