1年草 日本全土の道ばたなどに生える。高さ20〜60cm。全体に細毛が多い。茎が紫色を帯びることが多い。葉は対生し、長さ2〜4cm、幅1〜2.5cmの卵状披針形または長楕円形で、ふちには浅い鋸歯がある。枝先に花穂を出し、淡紫色の小さな唇形花をたくさんつける。花冠は長さ3〜4mm。萼は長さ2〜3mmで、上唇の裂片の先は鋭くとがる。花のあと萼は長さ約4mmになる。花期は9〜10月。(野に咲く花) 学名は、Mosla scabra シソ科イヌコウジュ属 よく似たヒメジソは、葉が菱形になり、茎の稜にまばらにあらい毛があり、葉の鋸歯は4〜6対であることで区別する。 似た花の区別 |
2012年9月16日 東持田 | ||
萼上唇の3裂片は同等に尖る。 | 萼の上唇の先端は尖る。 | |
花は長さ約5mm。 | 花の幅約3mm。 | 萼は長さ約2mm、苞とともに腺点がある。 |
花序軸に開出毛が密生する。 | 花序軸の下部に曲がった短毛が密生する。 | |
花序の直下の葉は広卵形になる。 | 葉は長さ約3.5mm。浅い鋸歯が8対ある。 | |
表面は微毛、腺点がある。 | 葉の裏面は脈上に短毛があり、腺点がある。 | |
茎の稜に曲がった毛、面に微毛が密生する。 | ||
2010年10月13日 西忌部 | 萼の裂片はとがり、花軸に毛が多い。 | 花穂の基部の葉は葉柄が短く丸みがある。 |
2010年10月2日 西長江 | 花軸に開出毛が多い。 | |
花穂の基部の葉は丸みがある。 | ||
葉の表面は微毛がある。 | 葉の裏面の腺点。脈上に短毛がある。 | |
2010年9月21日 宍道 | 萼の上唇裂片は尖り、腺点が多い。 | |
葉表は微毛が多いせいか白っぽく見える。 | ||
裏面には腺点が密生する。 | 花穂基部の葉は葉柄が短く、丸みがある。 | |
左がイヌコウジュ、右がヒメジソ | ||
2008年9月27日 八雲 | 苞葉は披針形、花軸に毛が多い。 | |
上唇の萼裂片は尖り、花軸に毛が多い。 | ||
鋸歯は低く9対ある。 | 葉裏には腺点が密生する。 | |
茎は毛が多く、稜上には下向きの毛がある。 | ||
2006年10月28日 東忌部 | 萼の上唇裂片は尖る。 | 花軸に開出毛が多い。 |
ヒメジソの萼 尖らず中央裂片が低くなる。 | 葉は細長く、鋸歯が8対ある。 | |
茎は四角形で全体に短毛が生える。 | ||
2015年10月20日 果実 秋鹿 | 萼の上唇の裂片は尖る。 | 萼は長さ約6mm。 |
萼の下部に毛が多く、表面に腺点がある。 | 腺点の拡大。 | |
萼の底部の分果がついていた部分。 | 4分果があり、長さ約1.3mm。 | 分果の背面、深い網目模様がある。 |
分果の腹面。 | ヒメジソとの分果の比較。 | |
2012年11月10日 果実 宍道 | 萼や茎に腺点が多い。 | |
萼の奥に分果がある。 | 萼は長さ約5mm。 | 分果は直径約1mm。 |
隆起した網目模様がある。 | ||
2012年11月3日 紅葉 宍道 | 萼の上唇の3個の裂片は同等に尖る。 | 紅葉した中で花が咲いている。 |
2003年9月21日 東忌部 | ||
2010年11月17日 東長江 | ||
萼は長さ5mm程度。 | ||
2006年10月28日 虫えい(イヌコウジュクキフクレフシ) 東忌部 | ||