イヌビワ(犬枇杷)

落葉低木
関東地方〜九州の山地や丘陵に生え、高さ約5mになる。樹皮は灰褐色で、本年枝は無毛。葉は互生し、長さ8〜20cm、幅3〜8cmの卵状楕円形。先は急にとがり、基部は円形またはハート形、全縁。両面とも無毛。葉柄は長さ2〜5cm、ほとんど無毛。托葉は長さ8〜12cmの狭披針形。本年枝の葉腋に長さ8〜10mmの花のうが1個ずつつく。雌雄異株。雄と雌の花嚢は同形だが、雄花嚢は基部が細長く伸びることが多い。秋に雌花嚢は直径1.5〜2cmの果嚢となり、黒紫色に熟し、上部に割れ目が入る。雄果嚢は熟すと上部に小さな穴が開き、羽化したイヌビワコバチが外に出る。花期は4〜5月。
品種として葉の細いホソバイヌビワがある。
冬芽は、2〜4枚の芽鱗に被われ、円錐形で、先が細くなり尖る。2個の托葉が基部で合着し芽鱗状となり冬芽を包む。この托葉が落ちた痕が托葉痕で枝を1周する。葉痕は円形または腎臓形。
学名は、Ficus erecta var. erecta
クワ科イチジク属



▼2003年11月16日 佐草▼2004年1月24日 幹 田和山

イヌビワ

イヌビワ

▼2009年9月13日 熟した果実 宍道

イヌビワ

イヌビワ

イヌビワ

▼葉の基部は心形となる。

イヌビワ

イヌビワ

イヌビワ

イヌビワ

イヌビワ

▼2004年8月12日 果実 上東川津

イヌビワ

イヌビワ

▼2005年11月5日 島根大芦

イヌビワ

イヌビワ

イヌビワ

▼2007年11月25日 鹿島

イヌビワ

イヌビワ

イヌビワ

イヌビワ

イヌビワ

イヌビワ



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