1年草 北海道〜沖縄の貧栄養のため池や丘陵〜山間部の水田などに生育する沈水植物。トリゲモ類の中では手触りが最も柔らかい。葉身は線形、長さ1〜2.5(〜3.5)cm、幅0.2〜0.7mm。鋸歯は他のトリゲモ類に比べて小さく、目立たない。葉の基部の葉鞘の先が耳状に突出。雄花、雌花とも苞鞘に包まれず裸出。種子は長楕円形で長さ2〜3mm、表面にはおよそ四角形の模様があるが、細かいのでヒロハトリゲモのようには目立たない。果実は普通1節に1個つくが、2個並ぶ例もときどきある。葉鞘の先が耳状に突き出てとがる種はホッスモ以外にないので、花や果実がなくても葉鞘を確認すれば同定できる。花期は7〜9月。(日本の水草) 学名は、Najas graminea トチカガミ科イバラモ属 |
▼2015年8月19日 東出雲 | ▼葉は長さ1.5〜2.5cm。 | |
▼葉は幅約0.5mm、微細な鋸歯がある。 | ▼葉鞘の上部が耳状に突出する。 | |
▼葉鞘の上部が耳状に突出する。 | ▼1節に1個ずつ果実がある。 | |
▼果実は長さ約3mm。 | ▼薄い果皮(下)の中に1個の種子(上)がある。 | |
▼種子は長さ約2.2mm。 | ▼表面の格子模様は浅いため目立たない。 | |