ヒンジガヤツリ(品字蚊帳吊)

1年草
本州〜九州の水田や川岸、湿地に生える。植物全体は無毛で緑白色、小型。稈は細く直立し、やや硬く、高さ5〜30cm、平滑、稜ははなはだ鈍い。葉は線形で1〜2枚、幅1〜2mm。基部の鞘は褐色を帯びる。花穂は広卵形で無柄、長さ3〜5mm、多数の小穂が密に集まる。小穂は1小花からなる。苞葉の葉身は2〜3枚で長さ1〜8cm、葉状で開出し、花序より長い。鱗片は膜質、広披針形、長さ1.2〜1.5mm、淡緑色、先端はやや外曲した短い芒になる。そう果は挟楕円形、長さ0.8〜1mm、黄褐色、透明な2枚の薄膜に包まれている。花柱は短く、長さ0.1〜0.2mm。柱頭は2岐。雄しべは1〜2個。花期は8〜10月。(岡山県カヤツリグサ科植物図譜)
学名は、Lipocarpha microcephala
カヤツリグサ科ヒンジガヤツリ属



▼2015年8月23日 西浜佐陀▼花穂は3〜5個つく、4個ある。▼苞葉は花序より上に出ない。

ヒンジガヤツリ花穂

ヒンジガヤツリ花穂

ヒンジガヤツリ花穂

▼花序は直径約6mm。▼花穂を3個つけるもの。

ヒンジガヤツリ花穂

ヒンジガヤツリ花穂

ヒンジガヤツリ花穂

▼花穂を4個つけるもの。▼花穂は多数の小穂を密につける。▼鱗片は長さ約1.5mm。

ヒンジガヤツリ花穂

ヒンジガヤツリ花穂

ヒンジガヤツリ鱗片

▼小穂には1小花がある。▼果実は隆条のある透明な薄膜に包まれる。▼2枚の薄膜の中に果実がある。

ヒンジガヤツリ鱗片

ヒンジガヤツリ果実

ヒンジガヤツリ果実

▼若い果実は長さ約8mm。▼柱頭は2岐する。

ヒンジガヤツリ果実

ヒンジガヤツリ柱頭

ヒンジガヤツリ柱頭

▼茎は長さ約12cm。

ヒンジガヤツリ

ヒンジガヤツリ




▼2014年10月23日 東出雲▼花穂は3〜5個つく。▼苞葉は花序より上に出ない。

ヒンジガヤツリ花穂

ヒンジガヤツリ花穂

ヒンジガヤツリ花穂

▼花穂は直径約5mm、小穂が密集する。▼鱗片と果実、鱗片は長さ約1.9mm。▼柱頭は2岐する。

ヒンジガヤツリ花穂

ヒンジガヤツリ果実

ヒンジガヤツリ果実

▼隆条のある薄膜に包まれた果実。▼果実は透明な2枚の薄膜に包まれる。

ヒンジガヤツリ果実

ヒンジガヤツリ果実

ヒンジガヤツリ果実

▼薄膜を除いた果実、長さ約1.2mm。▼熟すと鱗片と一緒に落ち、軸が見える。▼花茎は長さ約10cm。

ヒンジガヤツリ果実

ヒンジガヤツリ小穂

ヒンジガヤツリ

ヒンジガヤツリ

ヒンジガヤツリ

ヒンジガヤツリ



島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
松江の花図鑑