ヒガンバナ(彼岸花)

多年草。
人家に近い田畑の縁、堤防、墓地などに群生して、花期には人目をひく。鱗茎は広卵形で外皮は黒い。葉は線形、深緑色で光沢があり、長さ30〜40cm、幅6〜8mm、花の終わったあと晩秋に現れて束生し、翌年3〜4月に枯れる。花茎は高さ30〜60cmになる。総苞片は披針形で膜質、長さ2〜3cm、花柄は長さ6〜15mm。花は朱赤色、花被片は狭倒披針形で長さ約40mm、幅5〜6mm、強く反り返り、筒部は長さ6〜10mm、喉部の副花冠状裂片はごく小さく不規則なものもある。花糸は花冠の外にいちじるしく突出し、細長く、赤色、上方に曲がり長さ約8cm。葯は長楕円形で暗赤色。花柱は糸状で赤色、雄しべよりも長い。果実は不稔で、種子はできない。まれにできても発芽しないことが多い。北海道〜琉球に広く分布するが、もとよりの自生ではなく、昔、中国から渡来したものが広がったものと考えられる。花期は9月。(日本の野生植物)
学名は、Lycoris radiata
ヒガンバナ科ヒガンバナ属
よく似たものに変種で2倍体のコヒガンバナがある。花期が1ヶ月ほど早く、結実する。



▼2017年9月14日 東出雲

ヒガンバナ花

ヒガンバナ花

ヒガンバナ花




▼2013年9月16日 大草▼花被片は6個ある。▼花被片は通常は6個ある、雄しべ6個。

ヒガンバナ花

ヒガンバナ花

ヒガンバナ花

▼蕾、花被片の下部に子房がある。

ヒガンバナ蕾

ヒガンバナ蕾

ヒガンバナ

▼2020年9月28日 殿

ヒガンバナ花

ヒガンバナ花

ヒガンバナ

ヒガンバナ

▼2005年9月10日 大草

ヒガンバナ花

▼2002年9月21日 大草▼花期に葉はない。

ヒガンバナ花

ヒガンバナ花

ヒガンバナ

ヒガンバナ

ヒガンバナ

▼2004年11月28日 晩秋に葉が伸びる。 乃白

ヒガンバナ葉

▼2019年5月11日 球根(鱗茎) 八雲▼春に葉は枯れていく。

ヒガンバナ球根

ヒガンバナ球根

ヒガンバナ球根

ヒガンバナ球根

ヒガンバナ球根


▼11月16日に確認すると花茎は朽ち果てており、全て結実にはいたらなかったようです。
▼2014年11月16日 八雲▼葉が伸びている。

ヒガンバナ

ヒガンバナ

ヒガンバナ

▼2014年9月27日 果実 八雲▼果実は3稜があり、長さ約5mm。

ヒガンバナ果実

ヒガンバナ果実

ヒガンバナ果実

▼果実は長さ約5mm。▼果実は3稜があり、3室ある。▼まだ未熟だが種子が入っていた。

ヒガンバナ果実

ヒガンバナ果実

ヒガンバナ種子

▼3室にそれぞれ種子が入っている。▼種子は長さ約1.3mm。

ヒガンバナ果実

ヒガンバナ種子

ヒガンバナ種子

ヒガンバナ

ヒガンバナ


▼2007年10月20日 成熟するかどうか。 八雲▼種ができずにしぼんだもの。

ヒガンバナ果実

ヒガンバナ



島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
松江の花図鑑