つる性多年草 日本全土の日当たりのよいやぶや草地、土手などにごくふつうに見られる。茎は左巻きでほかの木や草などにからまって長くのびる。基部は木質化する。葉は対生し、長さ4〜10cm、幅1〜7cmの楕円形または細長い卵形で先はとがる。葉柄の基部には左右の托葉が合着した三角形の鱗片がある。葉腋から短い集散花序をだし、灰白色の花をまばらにつける。花冠は長さ約1cmの釣鐘状で先は浅く5裂して平開する。のどと内側は紅紫色。果実は核果で直径約5mmの球形。熟すと黄褐色になる。なかには2個の核があり、それぞれに種子が1個ずつ入っている。別名ヤイトバナ、サオトメカズラ。花期は8〜9月。(野に咲く花) 学名は、Paederia scandens アカネ科ヘクソカズラ属 海岸に、葉が厚くて光沢がある以外に区別点がないハマサオトメカズラがある。 |
▼2012年8月12日 東出雲 | ▼花冠と子房は長さ約1cm。 | ▼白い粒状の毛が密生する。 |
▼花冠を除くと、長い2本の花柱と葯がある。 | ▼内面には腺毛が多い。 | |
▼花冠と萼を分けた。 | ▼萼の中の子房から長い花柱が伸びる。 | ▼萼に包まれた子房を残して花冠が落ちる。 |
▼葉は長さ約7cmの細長い卵形。 | ||
▼主脈上や縁に毛がある。 | ||
▼裏面には毛が多い。 | ▼葉柄の基部に托葉がある。 | |
▼2018年9月6日 上本庄 | ▼2本の花柱が伸びている。 | |
▼2004年6月19日 乃白 | ||
▼2003年7月21日 運動公園 | ||
▼2006年8月5日 鹿島 | ▼花後の様子 | ▼若い果実。長い2本の花柱が残っていた。 |
▼2004年7月11日 蕾 大庭 | ▼広卵形の葉。 | ▼葉柄基部に三角形の托葉がある。 |
▼2011年11月4日 果実 新庄 | ▼果実は萼に包まれ、先端に萼片が残る。 | |
▼若い果実 | ▼葉の細いタイプか? | |
▼2014年1月7日 果実 東忌部 | ||
▼果実は直径約7mm。 | ▼果実は萼に包まれている。 | ▼萼を割ると中に核がある。 |
▼核は半円球形で、2個合わさっている。 | ▼核は直径約6mm。 | |
▼核の内面(左)、背面(右)。 | ▼核の表面には粒状の突起が密生する。 | |
▼2012年3月14日 果実 西忌部 | ▼果実は直径約6mmある。 | |
▼果実の横断面、果皮がとれている。 | ▼果実の中の2個の核。 | |
▼2005年10月30日 果実 鹿島 | ||
▼2010年12月4日 果実 西忌部 | ||
▼2006年2月19日 果実 乃白 | ▼果実の頂部に萼片が残る。 | |
▼2003年10月18日 果実 上東川津 | ||
▼2005年7月10日 虫えい(ヘクソカズラツボミマルフシ) 東忌部 | ||
▼2006年8月26日 虫えい(ヘクソカズラツボミマルフシ) 玉湯 | ||
▼2007年12月23日 虫えい ヘクソカズラツルフクレフシに似るが。 東持田 | ||
2006年3月11日 東忌部 蔓の上部は細い蔓がたくさんあり果実がついていることから同種と確認した。 蔓の直径1cm以上、根元では3cm以上ある。 |
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▼2006年1月29日 非常に太い蔓から出た枝に実がついている。 東忌部 | ||