1年草または多年草 北海道〜九州の湿地や池の周辺、水田跡地に生える。植物体は叢生し、匐枝はない。稈は細く直立〜斜上し、高さ10〜20cm、鮮緑色。小穂は頂生し、狭卵形、密花、長さ4〜6mm、時に基部に腋芽ができる。鱗片は卵形、長さ1〜1.5mm、鈍頭、一部に銹(さび)色の部分がある。そう果は倒卵形、長さ0.7〜0.8mm、黄緑色、横断面は鈍3稜形。刺針状花被片は6本、そう果の1.2〜1.5倍の長さで下向きにざらつく。柱基は3角錐形、幅はそう果の1/3、長さは幅の1.5倍である。柱頭は3個。雄しべは1〜2個。花期は6〜11月。(岡山県カヤツリグサ科植物図譜) 学名は、Eleocharis congesta var. japonica カヤツリグサ科ハリイ属 よく似たオオハリイは、茎の高さが20cm以上、茎の径0.8mm、鱗片が長さ2〜2.5mm、そう果の長さが1〜1.2mmと大きい。 ハリイ属の植物は小穂の基部の苞が目立たない。 |
▼2017年7月18日 東忌部 | ▼小穂は長さ約4.5mm。 | |
▼鱗片は長さ約1.6mm。 | ▼果実は柱基を除いて長さ約0.7mm。 | ▼茎は長さ5〜12cm。 |
▼茎は幅約0.4mm。 | ||
▼2015年9月2日 大海崎 | ▼小穂は茎頂に1個つき、苞は目立たない。 | |
▼小穂は長さ約5.5mm。 | ▼鱗片は長さ約1.7mm。 | ▼柱頭は3岐。刺針状花被片は果実の1.5倍長。 |
▼果実は柱基を除いて長さ約0.8mm。 | ▼柱基は三角錐状。 | ▼茎は長さ約20cm。 |
▼茎は細く径約0.4mm。 | ||
▼2012年9月27日 大海崎 | ▼小穂は茎頂に1個つく。 | ▼小穂は長さ約5mm。 |
▼鱗片は長さ約1mm。 | ▼刺針状花被片は果実の1.2〜1.5倍長。 | |
▼果実は長さ0.7〜0.8mm、3稜形。 | ▼三角錐状の柱基がある。 | ▼茎は高さ約11cm。 |
▼2012年8月19日 東忌部 | ▼高さは約19cm。 | ▼小穂は約4mm。 |
▼小穂についた不定芽。 | ▼茎の基部は赤褐色を帯びる。 | ▼果実は約0.8mm。三角錐状の柱基がある。 |
▼鱗片は長さ約1.5mm。 | ▼果実は長さ0.7mm、刺針状花被片は柱基よりやや高い。 | |
▼2005年9月18日 東忌部 | ||
▼2012年8月22日 宍道 | ▼小穂は茎頂に1個つく。 | |
▼小穂にできた不定芽。 | ▼高さは約20cm。 | |
▼小穂は長さ約5mm。 | ▼鱗片は長さ約1.5mm、果実は長さ約1mm。 | ▼茎の基部は赤褐色を帯びる。 |