ハナミズキ(花水木)

落葉小高木
北米原産。日本に植えられているものは高さ5mほどだが、原産地の大きいものは高さ12m、直径45cmにもなる。樹皮は灰黒色。長方形の深い割れ目が入り、ごつごつした肌になる。本年枝は緑色。葉芽は細長く、先はとがり、暗褐色を帯びる。花芽は平たい球形、緑色から赤褐色を帯びる。ともに白色の伏毛がある。葉痕は半円形または三日月形、維管束痕は3個。葉は対生。枝先に集まってつく。葉身は長さ8〜15cmの卵状楕円形または卵円形で、先は短くとがり、基部は円形。ふちは全縁ですこし波打つ。裏面は粉白色を帯び、短い伏毛が密生し、脈腋には毛叢がある。葉柄は長さ5〜15cm。秋には美しく紅葉する。葉が展開する前か同時に開花する。花弁のように見えるのは総苞片で、長さ4〜6cmの広倒卵形、先端はへこむ。白色または淡紅色。ときに紅色。白色ものでは先端のへこんだ部分が赤みを帯びることがある。総苞片の中心に黄緑色の小さな花が15〜20個集まった球形の頭状花序をつける。花弁は4個。長さ6mmほどの長楕円形で、そり返る。雄しべは4個、花弁より短い。萼筒は淡緑色で浅く4裂し、萼片は三角形。果実は核果。長さ1cmほどの楕円形で、9〜10月に暗紅色に熟す。核は楕円形、褐色または黒褐色で、中央に溝がある。別名アメリカヤマボウシ。花期は4〜5月。(樹に咲く花)
  花はヤマボウシそっくりだが、ヤマボウシは総苞片の先がとがり、果実が集合果になる。
学名は、Cornus florida
ミズキ科ミズキ属



▼2020年10月13日 果実 天神

ハナミズキ

ハナミズキ

ハナミズキ

▼花芽は平たい球形▼葉芽は細長く、先端はとがる。

ハナミズキ

ハナミズキ

ハナミズキ

ハナミズキ

ハナミズキ

ハナミズキ





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