松江市鹿島町で開花が確認されたグンバイヒルガオ



松江市 野津 貴章


 2011年11月12日に島根県松江市鹿島町の古浦海岸の砂浜でグンバイヒルガオの開花を確認しました。
 古浦の砂浜海岸は川を挟んで海水浴場のある北部と南部に分かれます。北部は長さ約300m、幅100〜40m、南部は広い場所は長さ250m、幅90mくらいです。
 北部は海水浴場となるため、夏に芽を出した植物は、たくさんの海水浴客に踏み荒らされてしまいます。南部の砂浜はあまり人が入ることもなく、普段波のあたらない場所はハマニンニク、ハマヒルガオ、センダングサ、ハマゴウ、コマツヨイグサ、カワラヨモギ、オオオナモミなどが生えています。
 北部のグンバイヒルガオは波打際から50mと海岸から離れた場所にありますが、南部のグンバイヒルガオは波打際から約30m、川から約50mの範囲の中だけにあります。
 今回の確認の経過は、10月9日に倉敷市立自然史博物館の学芸員狩山俊吾氏が鹿島町の海岸でグンバイヒルガオを見たという友の会のメールを見つけたことに始まりました。場所を教えてもらい、10月15日にその株を確認しました。(表中No1の個体)
 11月12日にその後の様子と他の場所を調べ、合計6株を確認し、そのうち1株に開花と蕾を確認しました。
 11月16日に再度詳しく観察し、1株を追加し合計で7株を確認し、開花はありませんでしたが蕾のついたものを2株確認しました。(表1)
 花や蕾をつけた大きなものは越冬した可能性があると思いますが、本当に越冬できるのか、今後も観察を続けようと思います。
 なお、素人の観察ですので、計測数値等は概ねのものです。
砂浜(南部)の状況
 写真上部を横切るコンクリート構築物の手前に川があり、向こう側が海水浴場(北部)
▼11月12日 No 6 開花した株
▼11月16日 No 5 蕾のある株
▼11月16日 No 1 No 2
▼No 3 No 4
▼No 7


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野津貴章(のつよしゆき)にお願いします。
  松江の花図鑑