腐生植物、多年草 日本全土の山地のやや湿り気のあるところに生える。全体が白色で葉緑体をもたない。茎は高さ20cmほどで、葉の退化した鱗片葉が多数互性する。茎の先に下向きに花をつける。花冠の裂片は筒状で3〜5個、雄しべは10個。雌しべの先は広がりキノコ状で、ふちは紫色を帯びる。雄しべの花糸には白い毛が多い。果実は液果、球形で白色。下を向いたまま熟す。茎が倒れるとつぶれて種子をまき散らす。花期は5〜8月。(山に咲く花) 学名は、Monotropastrum humile ツツジ科ギンリョウソウ属 よく似た仲間に秋に咲く、ギンリョウソウモドキがある。 |
▼2012年5月26日 鹿島 | ▼花被片を除くと雄しべが見える。 | ▼柱頭と雄しべの葯。 |
▼子房が膨らみ果期に入っている。 | ||
▼2022年5月10日 宍道 | ||
▼2011年6月29日 八雲 | ||
▼2008年5月17日 東持田 | ||
▼2021年5月8日 上東川津 | ||
▼2007年5月5日 東長江 | ||
▼2005年6月4日 上来待 | ||
▼2020年4月21日 玉湯 | ||
▼2006年4月30日 蕾 玉湯 | ||
▼2015年4月22日 蕾 玉湯 | ||
▼2015年5月21日 若い果実 玉湯 | ▼雄しべは落ち、子房が膨らんでいる。 | |
▼2015年6月4日 果実 玉湯 | ▼果実は膨らんで茎は倒れている。 | ▼直径約1.5cm。 |
▼2015年6月13日 果実 玉湯 | ▼茎は完全に倒れ腐り始めている。 | ▼果実は長さ約1.5cm。 |
▼果実の縦断面。 | ▼多汁な果肉の中に微細な種子が無数にある。 | ▼種子は光沢がある。 |
▼種子は長さ約0.4mm。 | ▼表面に網目状の凹凸がある。 | |