落葉低木 北陸・東海地方以西〜九州の日当たりの良い砂質地や岩石地に生え、蛇紋岩地に多い。高さ1〜2mになる。樹皮は濃褐色で光沢があり、サクラの樹皮に似ている。本年枝には伏した絹毛が密生する。ふつう側枝を分けないが、ときに花のあとに側枝をだすことがある。葉は互生。2列に並ぶ。葉身は長さ1.5〜8cm、幅1〜4cmの卵形。縁は全縁。両面とも伏した絹毛がある。裏面は灰白色で毛も多い。葉柄は短い。本年枝の先に頭状花序を出し、淡黄色の花を7〜20個つける。萼筒は長さ約8mm、先は4裂し、外面には伏毛が密生する。萼片は楕円形で長さ3〜4mm。果実は乾いた核果。長さ5〜6mm、長毛が生え、枯れた萼筒に包まれる。核は長さ約4mmの紡錘形で黒色。花期は5〜6月。 冬芽は、葉痕の下に隠れて見えない。葉痕は半円形またはハート形。(樹に咲く花) 花盤は1〜3片、半円筒形か錐形で、上縁が深裂または浅裂する。(日本の野生植物) 花は花弁を欠き,淡黄色の萼筒は長さ約8mm,上縁は4裂し,筒部の内側に8本のおしべが2列につき,めしべの基部に鱗片状の花盤がある。(「コトバンク」世界大百科事典 第2版) 学名は、Diplomorpha sikokiana ジンチョウゲ科ガンピ属 |
▼2019年5月25日 東出雲 | ▼花が8〜10個集まってついている。 | ▼花弁に見えるのは萼片。 |
▼上部の雄しべ4個がのぞいている。 | ▼萼筒は長さ約8mm。 | ▼萼筒の先は4裂し、直径約5mm。 |
▼萼筒は長さ約8mm、裂片は長さ約3mm。 | ▼萼筒を裂くと、下部に柱頭と子房がある。 | |
▼子房は長毛が密生する。 | ▼柱頭は球形。 | 子房を囲むように線形のものがある。 |
▼子房基部の線形に深裂した花盤 | ▼雄しべは2列に4個ずつ並ぶ。 | ▼花糸は短い |
▼2019年6月3日 東出雲 | ▼子房の基部に線形のものがある。 | |
▼3〜4個の線形のものがある。 | ▼長さは0.5〜2.5mm。 | ▼子房の基部に線形に深裂した花盤がある。 |
▼2012年5月26日 法吉 | ▼花が10数個集まってつく。 | ▼花弁に見えるのは萼片。 |
▼葉身は長さ約4.7cm。 | ||
▼葉の両面とも伏した絹毛が密生する。 | ||
▼2015年8月19日 果実 東出雲 | ▼果実は毛の多い萼に包まれる。 | |
▼果実を包んだ萼は長さ約10mm。 | ▼萼が裂けて果実が見えている。 | ▼果実にも毛が多く、長さ約5mm。 |
▼中に核が1個ある。 | ▼核は紡錘形、長さ約4mm。 | |
▼2019年7月17日 果実 東出雲 | ||
▼果実は長さ約1cmの萼に包まれている。 | ▼萼の中に果実が1個ある。 | ▼果実は毛に覆われ、長さ約6mm。 |
▼核は紡錘形、長さ約4mm。 | ||
▼2011年11月16日 果実 法吉 | ▼果実は毛の多い萼に包まれる。 | |
▼葉身は長さ約5.3cm。 | ▼伏した絹毛がある。 | |
▼裏面には毛が多い。 | ▼本年枝には毛が多く、冬芽は葉痕の中にあり毛だけ見える。 | |
▼2015年6月17日 若い果実 東出雲 | ||
▼2014年10月23日 黄葉 東出雲 | ▼葉身は長さ約3.8cm。 | |
▼裏面には伏毛が多い。 | ▼本年枝は毛が多く、冬芽は葉痕の中にある。 | |
▼2012年4月2日 冬芽 法吉 | ||
▼2013年9月26日 東出雲 | ||
▼2012年9月20日 東出雲 | ▼葉は長さ約5cm。 | |
▼表面の伏毛。 | ||
▼裏面には伏毛が密生する。 | ▼冬芽。本年枝には毛が多い。 | |
▼樹皮はサクラに似る。 | ||
▼2013年8月6日 東出雲 | ||