多年草 本州(福井県以西)、九州北部の山地の落葉樹林内や林縁に生える。根茎は短く密に叢生する。基部の鞘は黒褐色で古いものが繊維に分解して残る。葉は有花茎と同長または長くなり、幅4〜6mm、深緑色、平滑で柔らかい。前年葉の中央には新しい無花茎がつき、有花茎はすべて腋生する。有花茎は高さ20〜40cm、平滑でやわらかい。頂小穂は雄性、線柱形で長さ2〜3cm、幅1.5〜2mm、緑白色。側小穂は2〜4個、たがいに離れてつき、雌性、細円柱形で直立し、長さ1〜2.5cm。苞は有鞘、葉身は小穂と同長またはやや短い。雌鱗片は緑白色、倒卵形で長さ3〜3.5mm、鋭頭で微凸端。果胞は長さ3.5〜4.5mm、有脈で有毛、嘴はやや長く、口部は2歯となる。果実は長さ2〜2.5mm、頂部は環状の付属体になる。柱頭は3岐。果期は4〜6月。(日本のスゲ) 学名は、Carex daisenensis カヤツリグサ科スゲ属ヌカスゲ節 |
▼2014年4月26日 大東 | ||
▼雄小穂は長さ約3.5cm。 | ||
▼雄鱗片は長さ約4.5mm。 | ▼雌小穂は長さ約1.5cm。 | |
▼柱頭は3裂し、雌鱗片は果胞より短い。 | ▼果胞は長さ約3.5mm、嘴は長い。 | ▼雌鱗片は長さ約約2.7mm、側面は白色。 |
▼雌鱗片の先は短い芒となる。 | ▼嘴は長く、口部は2歯がある。 | ▼果胞には短毛がある。 |
▼果実は長さ約2mm、3稜がある。 | ▼花柱基部は短い円柱状。 | |
▼苞は有鞘。 | ||
▼花茎は長さ約37cm。 | ||
▼葉の幅は約5mm。 | ||
▼2014年5月1日 玉湯 | ▼雄小穂は細く長い。 | |
▼雄小穂は細く長く、長さ約4cm。 | ▼雌小穂は長さ約2.5cm | |
▼柱頭は3岐する。 | ▼雌鱗片は果胞より短い、側面は白色。 | |
▼雌鱗片は長さ約3mm、芒はない。 | ▼果胞は有毛、長さ約4mm、嘴が長い。 | ▼果胞の口部は2歯がある。 |
▼果実は長さ約2.5mm。 | ▼果実の頂部に短い柱状の付属体がある。 | ▼葉の幅は約3mm。 |
▼花茎は長さ約50cm。 | ||
▼2014年5月25日 西忌部 | ||
▼雌小穂は離れてつく。 | ▼雄小穂は長さ約2.5cm。 | ▼雄小穂の鱗片、側面は白色。 |
▼下部の雌小穂には長い柄がある。 | ▼雌小穂は長さ約2cm。 | ▼雌鱗片は果胞より短い。 |
▼果胞は長さ約4.5mm。 | ▼果胞は有毛。 | ▼雌鱗片は長さ約3mm、芒はない。 |
▼果胞の口部は2歯がある。 | ▼未熟な果実は3稜があり、長さ約2.5mm。 | ▼果実の頂部に柱状の付属体がある。 |
▼葉の幅は約4mm。 | ||
▼苞は小穂とほぼ同長、有鞘。 | ▼花茎は長さ約30cm。 | |