つる性多年草。 本州〜九州の山野にごくふつうに見られる。茎はよく分枝し、下向きの刺がある。葉は長さ3〜7cmの三角状卵形または狭卵形で、先端はしだいに細くなってとがり、基部は心形。4枚輪生している葉のうち、2個は托葉が大きく発達したもの。葉柄や葉の裏面脈上にも下向きの刺がある。花は黄緑色で、葉腋からでた集散花序につく。果実は直径5〜7mm、液果で黒く熟す。普通2個がくっついているが、1個だけしか発達しないものもある。花期は8〜10月。(野に咲く花) 学名は、Rubia argyi アカネ科アカネ属 |
▼2007年9月27日 大平山 | ▼葉は4枚が輪生する。 | |
▼裏面脈上にも刺がある。 | ▼茎には刺がある。 | |
▼2003年9月21日 東忌部 | ▼虫えい(アカネツボミフクレフシ) | |
▼茎に刺がある。 | ▼葉は4枚が輪生する。 | |
▼2005年9月24日 玉湯 | ||
▼2012年11月28日 果実 西長江 | ||
▼果実は直径約8mm。 | ▼果実の横断面、種子が1個入る。 | ▼種子の直径約5mm。 |
▼種子の表裏。 | ▼葉は4枚の輪生、2枚は托葉が変化したもの。 | ▼葉身は長さ約4cm。 |
▼葉は表裏とも無毛。 | ▼裏面脈上に刺がある。 | |
▼2011年11月4日 果実は普通2個がくっつく。 大海崎 | ||
▼2007年10月7日 若い果実 枕木山 | ||
▼2008年10月12日 若い果実 上本庄 | ||
薄葉 重「アカネの花蕾にタマバエの幼虫がつき、花冠部が肥大して開花せずに終わったもの。子房部分(緑〜緑褐色)は正常な大きさに達せず、扁平球状に終わる。花冠部分は高さ 2.3 mm、直径 2.0 mm の円柱状〜準円錐状で黒褐色。頂部におしべの枯れたものが残っている。内部に1頭の黄色の幼虫がおり、9月〜10月にはゴール内で白色のまゆを作る。このゴール部分のみが脱落するので、このまま老熟幼虫の状態で越冬するものと考えられる」 | ||
▼2013年10月21日 アカネツボミフクレフシ(虫えい) 西忌部 蕾であった部分が黒くなって固まっている。長さ約2mm。 | ||
▼黒い部分の中に繭のようなものがある。 | ▼繭のようなもの。 | ▼繭のようなものの中に幼虫がいた。 |
▼入っていた幼虫、長さ約2mm。 | ▼子房が少し膨らんでいる。 | |
▼花序の全てが虫えいになっている。 | ||