多年草 北海道〜九州の平地や山地の湿地に普通に生える。植物体は叢生する。稈は高さ1〜1.5m、硬く、横断面は鈍3稜形。基部の鞘は密に稈を包む。葉は長く、長さ20〜40cm、幅5〜15mm。花序は1〜5個、頂生および側生し、数回分岐し、多数の小穂を密につける。花序枝はざらつく。苞葉の葉身は葉状。小穂は1〜5個ずつ集まってつき、長楕円形、長さ4〜8mm、幅3〜4mm、赤褐色。鱗片は広倒卵形、長さ約2mm。そう果は長さ約1mm、横断面は扁3稜形。刺針状花被片は6本あり、糸状、屈曲し、長く縮れていて、先端には疎らに上向きのざらつきがある。柱頭は3個。花期は8〜10月。(岡山県カヤツリグサ科植物図譜) アブラガヤは非常に変異が多く、小穂が細長く先が尖るシデアブラガヤ、小穂が柄の先端に1個ずつ完全にバラバラにつくアイバソウ、小穂がほとんど球形のエゾアブラガヤ、果実が鱗片より大きいチュウゴクアブラガヤなどにわけられることもある。 学名は、Scirpus wichurae f. concolor カヤツリグサ科アブラガヤ属 |
▼2015年8月19日 東出雲 | ▼枝の先に小穂が数個ずつつく。 | |
▼小穂は長さ約4mm。 | ▼鱗片は長さ約1.7mm。 | |
▼柱頭は3岐。 | ▼刺針状花被片は糸状で屈曲している。 | ▼花被片の先端に上向きの刺状のものがある。 |
▼若い果実は長さ約8mm。 | ||
▼2012年8月19日 玉湯 | ||
▼葉鞘は茎をぴったりと包む。 | ||
▼2011年9月14日 玉湯 | ||
▼2009年8月24日 玉湯 | ||
▼2008年8月24日 玉湯 | ||
▼葉鞘はぴったりと茎を包む。 | ||
▼2005年8月20日 佐草 | ||
▼2012年7月18日 幼株 新庄 | ||