野草の虫えい(虫こぶ)


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 虫えい(虫こぶ)とは虫などによる刺激によって、植物の一部が縮小したり肥大したりして、異常な形状になったものをいうようです。虫えいは主に新芽や新葉、蕾、花など、その年の新しくできたところへ虫などが産卵して作られるようです。
 虫えいの名前は、植物の名前+虫えいのできた場所+虫えいの形+"フシ"(虫えいを表す。)という形でつけられます。
 例:アカネツボミフクレフシ=アカネ+ツボミ(蕾)+フクレ(膨れ)+フシ
参考サイト 北海道の虫えい(虫こぶ)  寄主植物別虫えい名(PDF)
アカネ  アキチョウジ  アメリカネナシカズラ  イヌコウジュ  オトコエシ  オニドコロ  カキドオシ  クズ  ツワブキ  ニガクサ  ノミノフスマ  ヒカゲイノコヅチ  ヘクソカズラ  ヤブレガサ  ヨモギ 

名前をクリックすると植物の説明文が表示されます。
アカネ アカネツボミフクレフシという。タマバエの1種による虫えい。
蕾であった部分が黒くなり、中の繭状のものの中に幼虫が入っている。
2013年10月21日 2013年10月21日 2013年10月21日

アカネ

アカネ

アカネ


アキチョウジ 虫えいかどうか不明だが、閉じた葉を切ってみると中に小さな虫がいた。
2006年9月2日 2006年9月2日 2006年9月24日 切断面

アキチョウジ

アキチョウジ

アキチョウジ

アキチョウジ アキチョウジツボミフクロフシという。
タマバエの仲間による虫えい。切ってみると中に白い幼虫が2匹いた。
2007年10月20日 2007年10月20日

アキチョウジ

アキチョウジ


アメリカネナシカズラ ネナシカズラツルコブフシという。マダラケシツブゾウムシが細い茎を球状に肥大させる。
大きいものは直径1cm。表面は平滑、黄色〜橙黄色。内部に1〜数個の虫室がある。
2007年9月15日 2007年9月15日

アメリカネナシカズラ

アメリカネナシカズラ


イヌコウジュ イヌコウジュクキフクレフシという。シソフシガが寄生し茎が節の下部で丸く膨らんでいる。
2006年10月28日

イヌコウジュクキフクレフシ

イヌコウジュクキフクレフシ


オトコエシ オトコエシミフクレフシという。オトコエシニセハリオタマバエにより果実に形成される。
ほぼ球形で頂部に黒褐色の小突起がある。数個の虫室があり、それぞれ1幼虫がいる。
2006年10月22日
切断面 幼虫が出てきた。

オトコエシミフクレフシ

オトコエシミフクレフシ

オトコエシミフクレフシ


オニドコロ ヤマノイモツルフクレフシという。ヤマノイモウロコタマバエによってできる。
2009年10月24日

ヤマノイモツルフクレフシ

ヤマノイモツルフクレフシ


カキドオシ カキドオシツボミフクレフシという。タマバエの1種のよる。
蕾が展開せず、直径が4〜7mmの球形に肥大し、萼が残り虫えいの大部分を被っている。
虫えいの表面は白色で、円鋸歯状の突起が密集する。5〜23匹の幼虫が入っている。
2014年5月25日

カキドオシ

カキドオシ

カキドオシ


クズ クズハトガリタマフシという。
クズトガリタマバエによって葉に形成され球形で先端が尖る。葉裏は丸く突き出る。
2006年7月9日 葉裏 2006年7月9日

クズハトガリタマフシ

クズハトガリタマフシ

2006年8月26日 2006年8月26日 葉裏

クズハトガリタマフシ

クズハトガリタマフシ


ツワブキ ツワブキの花柄が膨らんでいる。
ツワブキケブカミバエにより葉柄にできるツワブキハグキフクレフシと似ている。
2006年10月31日
中に蛹(さなぎ)がいる。

ツワブキハグキフクレフシ

ツワブキハグキフクレフシ

ツワブキハグキフクレフシ

ツワブキ ツワブキハグキフクレフシという。
ツワブキケブカミバエが葉柄に寄生し、紡錘状に肥大する。
2006年11月3日

ツワブキハグキフクレフシ

ツワブキハグキフクレフシ



ニガクサ ニガクサツボミフクレフシという。ヒゲブトグンバイによる。
蕾が変形・肥大し、緑黄〜淡紅色となる。
内部に空間があり、雄しべ・雌しべが残る。虫えい先端部の合せ部分がゆるみ成虫が脱出。
2011年8月10日 2011年8月10日 2011年8月10日

ニガクサ

ニガクサ

ニガクサ


ノミノフスマ ノミノフスマメフクレフシ(新称)という。タマバエの1種による。
2014年11月16日

ノミノフスマ

ノミノフスマ

ノミノフスマ


ヒカゲイノコヅチ イノコヅチクキマルズイフシという。
イノコヅチウロコタマバエが茎に寄生することによる。
2006年9月2日 2006年9月2日

イノコヅチクキマルズイフシ

イノコヅチクキマルズイフシ


ヘクソカズラ ヘクソカズラツボミマルフシという。ヘクソカズラツボミタマバエによってできる。
2005年7月10日 2006年8月26日 2006年8月26日

ヘクソカズラツボミマルフシ

ヘクソカズラツボミマルフシ

ヘクソカズラツボミマルフシ

ヘクソカズラ ヘクソカズラツルフクレフシに似るが、茎の片側に膨れ、紡錘形ではないので違うようだ。
2007年12月23日 2007年12月23日

ヘクソカズラツボミマルフシ

ヘクソカズラツボミマルフシ


ヨモギ ヨモギクキワタフシという。ヨモギワタタマバエが茎に寄生することによる。
表面には白色の長毛が密生 。
2006年6月18日 2006年6月18日 2006年10月14日

ヨモギクキワタフシ

ヨモギクキワタフシ

ヨモギクキワタフシ

ヨモギ ヨモギハエボシフシという。ヨモギエボシタマバエにる。
葉表、ときには 花や茎、葉柄などに形成され、白色の微毛が密生する。
2006年7月15日 2006年7月15日

ヨモギハエボシフシ

ヨモギハエボシフシ

ヨモギ ヨモギハシロケタマフシという。ヨモギシロケフシタマバエによる。
葉裏、ときに は葉柄や茎に形成され、球状で白い綿毛に覆われる。
2006年7月15日 2006年9月2日

ヨモギハシロケタマフシ

ヨモギハシロケタマフシ

ヨモギ ヨモギクキマルズイフシという。
ヨモギマルフシミバエによりヨモギの茎に形成され、紡錘形に肥大する。
2006年7月15日 2006年7月15日

ヨモギクキマルズイフシ

ヨモギクキマルズイフシ

ヨモギ ヨモギメツボフシという。ヨモギツボタマバエによって、腋芽に形成。
首の部分が細くなった壷状で、表面は緑色で白い微毛が密生する。
2006年8月19日

ヨモギメツボフシ

2006年11月3日 回りの葉を取り除いた。 切断面。幼虫がいるようだ。

ヨモギメツボフシ

ヨモギメツボフシ

ヨモギメツボフシ

ヨモギ 不明
2006年8月19日 2006年8月19日

ヨモギ

ヨモギ

ヨモギ


キク科 キク科(ノコンギクなど?)の花芽が変化したもので、タマバエによるものと思われる。
開口部から脱出したタマバエは地中にもぐる。
2003年12月10日




シソ科 シソ科(アキチョウジ?)
2004年7月24日 2004年7月24日 2008年9月27日


ミズタビラコ? 不明。ミズタビラコの花が変化したもののようだ。
2007年6月16日



ヒメジソ? 不明。ヒメジソの葉が折りたたまれ中に蛹が1〜2個あった。
折りたたまれた部分は毛が密生している。
2015年8月11日



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