樹木の冬芽と葉痕 ナ〜ノ |
冬芽は冬の時期に枝の先や途中についている葉や花の芽のことをいい、毛で覆われたもの、芽鱗(がりん)で覆われたもの、副芽という予備の芽を持ったものなど色々な形があります。 アカメガシワやムラサキシキブなどのように小さな葉の形をした裸芽(らが)や、コナラやタブノキなどのように魚のうろこのようなもの(芽鱗)に包まれているものがあります。葉芽と花芽がいっしょに入っているものを混芽といいます。 さらに、葉柄がついていたあと(葉痕)やその中の維管束痕の形も様々で、落葉樹では木の名前を調べるときに役立ちます。 参考サイト 冬芽と葉痕集 愉快な冬芽・葉痕達 |
ナガバモミジイチゴ | 紡錘形。赤みを帯びた芽鱗が5〜7個。 | |
ナギ | ||
ナツツバキ | 長さ9〜13mmの紡錘形で扁平。芽鱗は2〜5個。 | |
ナツハゼ | 長さ1〜2mmの卵形で先は尖る。芽鱗は赤褐色で6〜8個。葉痕は三日月形でやや隆起する。 | |
ナツフジ | ||
ナナカマド | 頂芽は長楕円形で先端は尖る。芽鱗は2〜4個。葉痕は三日月形。 | |
ナラガシワ | 頂芽の回りに頂生側芽が集まってつく。長楕円形で、先きは鈍い。 | |
ナワシロイチゴ | ||
ナワシログミ | ||
ナンキンハゼ | 丸みのある三角形で扁平。葉痕は半円形で、左右に托葉が変化した突起がある。維管束痕は3個。 | |
ナンテン | 冬芽は赤く長卵形。芽鱗数枚によっておおわれ、無毛。 | |
ニガキ | 裸芽。頂芽は長さ6〜8mmの卵形で、褐色の毛が密生した幼葉がまるまっている。側芽は頂芽より小さい。葉痕は半円形〜円形で、肩の部分に楕円形の托葉痕がある。維管束痕は5〜7個。 | |
ニシキハギ | ||
ニワトコ | 長卵形〜卵形。混芽はほぼ球形でおおきく、反対側が下になると小さな葉芽になる。芽鱗は4〜6対。葉痕は半月形で維管束痕は3〜5個。 | |
ヌルデ | 半球形、芽鱗は黄褐色の軟毛が密生。枝先には仮頂芽。葉痕はU字〜V字形で隆起し、冬芽をとり囲む。維管束痕は多数。 | |
ネコノチチ | ||
ネコヤナギ | ||
ネジキ | 芽鱗は紅色で2個が向き合う。 | |
ネズミモチ | ||
ネムノキ | 葉痕の下に隠れて見えない。葉痕は三角形〜半円形で、維管束痕は3個。葉痕のすぐ上にあるのは副芽。 | |
ノイバラ | 長さ約2.5mmの三角状。 | |
ノグルミ | 頂芽は卵形で先端が尖る。側芽は小さい。葉痕はハート形または半円形。 | |
ノブドウ | 冬芽は半円形の葉痕の奥に隠れている。 | |