ヤマツツジ(山躑躅)

半常緑低木
北海道南部〜九州の丘陵〜山地の林内、林縁、草原などに生える。高さ1〜3mになる。樹皮は灰黒色〜黒褐色。縦に割れ目が入る。若枝は赤褐色で、のちに褐色に変わる。扁平な白い毛が生える。枝には褐色の毛がある。葉は互生。春に出て秋に落葉する春葉と、夏から秋にでる夏葉とがあり、夏葉の多くは越冬する。春葉の葉身は長さ3〜5cm、幅1〜3cmの楕円形または卵状楕円形。先はとがり、基部はくさび形、両面に褐色の伏毛があり、とくに裏面の脈上には扁平な毛が密生する。夏葉は小形で長さ1〜2cmの倒披針形またはさじ形。先はまるく、両面に毛が密生する。葉柄は長さ1〜4mm、扁平な毛がある。枝先に朱色の花を2〜3個つける。花冠は直径4〜5cmの漏斗形で、5裂し、上側の裂片には濃色の斑点がある。花筒の内面は有毛。雄しべは5個、花糸の下半部に粒状の毛がある。花柱は無毛、子房には長毛が密生する。萼は5裂し、萼片は長さ1.5〜3mm。花柄は長さ5〜20mm。萼や花柄には扁平な長毛がある。果実はさく果。長さ8〜13mmの卵形、先は狭まり、褐色の扁平な毛がある。8〜10月に熟し、裂開する。花期は4〜6月。
冬芽は長さ1cmほどの卵形。越冬葉に囲まれ、芽鱗には褐色の伏した鱗片状の毛が密生する。葉痕はほぼ半円形で、維管束痕は1個。(樹に咲く花)
学名は、Rhododendron kaempferi var. kaempferi
ツツジ科ツツジ属



▼2012年5月16日 大海崎▼雄しべ5個、雌しべ1個。

ヤマツツジ花

ヤマツツジ花

ヤマツツジ花

▼雄しべ5個、雌しべ1個。▼雌しべ▼花柱は無毛、子房には長毛がある。

ヤマツツジ

ヤマツツジ

ヤマツツジ

▼蕾▼葉は長さ約3cm、両面に粗い毛がある。

ヤマツツジ花

ヤマツツジ蕾

ヤマツツジ葉

▼裏面の葉脈に毛が多い。

ヤマツツジ葉裏面

ヤマツツジ

ヤマツツジ樹皮

ヤマツツジ




▼2008年7月5日 鹿島▼花後の若い果実、長毛が密生する。

ヤマツツジ花

ヤマツツジ花

ヤマツツジ萼

ヤマツツジ葉

ヤマツツジ葉裏面

ヤマツツジ

▼2005年6月19日 玉湯

ヤマツツジ花

ヤマツツジ花

ヤマツツジ葉

ヤマツツジ

▼2006年2月25日 乃白▼2003年5月24日 大草▼2006年6月3日 菌えい 東忌部

ヤマツツジ

ヤマツツジ

ヤマツツジ



島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
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