越年草 北海道〜九州の山野の日当たりのよい場所に生える。茎は高さ35〜80cm、下部には白毛と叉状毛(2分毛)とがある。多くは分枝しないがまれに上部で分枝する。根出葉はさじ形、長さ2.5〜6cm(10cm)、ふぞろいな鋸歯があり、両面に叉状毛(2分毛)がある。茎葉は上向し、楕円形または長楕円形、長さ2.5〜5cm、幅1〜2.5cm、円頭、基部は茎を抱き、耳状となり、縁はふぞろいな波状縁または鋸歯縁。花弁は白色、倒披針状楕円形長さ4〜6mm、萼片は長さ2.5〜3mm。果実は花軸に平行し、長さ5〜6cm、幅1.1mm、中肋は明らかである。果柄は長さ6〜9mm。花柱は太短く長さ0.6mm、種子は楕円形長さ1.2mm、縁に狭い翼がある。花期は6〜7月。(原色日本植物図鑑) 学名は、Arabis hirsuta アブラナ科ヤマハタザオ属 よく似たハマハタザオは花弁の長さが7〜9mm。 |
▼2014年4月26日 玉湯 | ▼花弁は長さ約6mm。 | |
▼2011年5月14日 玉湯 | ||
▼果実は長角果で無毛。 | ▼果実は長さ約4cm、果柄約1cm。 | ▼種子は1列に入っている。 |
▼種子はまだ小さい。 | ▼果実は茎に沿ってつく。 | |
▼葉の基部は心形で茎を抱く。 | ▼葉表の2分毛。 | |
▼葉の裏面。 | ▼葉裏の毛。 | ▼茎に星状毛がある。 |
▼根生葉。 | ||
▼2009年4月19日 玉湯 | ||
▼茎葉は茎を抱く。 | ||
▼縁には鋸歯がある。 | ||
▼ロゼット状の根生葉。 | ▼葉には波形の鋸歯がある。 | |
▼2015年8月11日 果実 玉湯 | ▼果皮がめくれて種子が落ちる。 | ▼果実は茎に沿ってつく。 |
▼果実は長さ約4cm。 | ▼両側の果皮をはずしたところ。 | ▼隔壁を挟んで両側に種子が並ぶ。 |
▼種子は長さ約1.2mm。 | ▼種子の周りに狭い翼がある。 | |
▼2011年8月10日 果実 玉湯 | ▼果実は長さ約4cm、果柄約1cm。 | |
▼隔壁の両側に種子が1列に並ぶ。 | ||
▼2013年4月13日 蕾 玉湯 | ▼葉は鋸歯があり、茎を抱く。 | ▼葉の表面には毛が多い。 |
▼葉の表面には2分毛がある。 | ▼葉の裏面には毛が多い。 | |
▼葉の裏面には星状毛が多い。 | ▼星状毛に混じって2分毛もある。 | ▼茎には毛が多い。 |
▼茎には単毛、2分毛、星状毛がある。 | ▼2分毛に混じって星状毛もある。 | ▼2分毛に混じって単毛もある。 |