チョウチンゴケ科ツルチョウチンゴケ属

コケ植物
北海道〜琉球の山地の渓流沿いの湿った岩上や土上に生育する。
匍匐茎は長さ4~6㎝、黄褐色の仮根が密生し、葉はほぼ扁平につく。葉は長さ4~8㎜、幅2~8㎜、卵形~惰円形、微凸頭で、中肋は葉の先まで届く。葉縁の舷は細長い3~6細胞列。葉縁の歯は全周にあり、単細胞で低く不明瞭なときもある。葉身の細胞は長さ50~60μmの六角形。細胞壁は薄い。雌雄異株。雄植物には雄花盤ができる。蒴柄は長さ2~3㎝。蒴は下垂し、蓋には長い嘴がつく。蒴歯は2列。シリア(内蒴歯の歯間の毛)は3個。胞子は直径20~25μm。n=6,7  ツルチョウチンゴケは葉が長さ5~6㎜の舌形、葉先が凹頭になるときもある。葉縁の舷が2~4細胞列で、葉身細胞が小さく、長さ15~25μmの丸みのある方形。  アツバチョウチンゴケは葉が長さ1㎝と大きく、葉身細胞も大きく、葉縁の舷は2~3細胞列で不明瞭。葉縁の歯が1~3細胞で明瞭。  コツボゴケやヤマトチョウチンゴケは葉先が鋭頭。(三河の植物観察) 学名は、Plagiomnium
チョウチンゴケ科ツルチョウチンゴケ属



ツルチョウチンゴケ属の中でもオオバチョウチンゴケに似ていると思われる。
この仲間も顕微鏡での各部の観察が必要であるため、同定は難しい。
▼2008年3月8日 八雲

オオバチョウチンゴケ

オオバチョウチンゴケ

オオバチョウチンゴケ

▼葉身は長さ約7mm。

オオバチョウチンゴケ

オオバチョウチンゴケ





島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
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