1年草 北アメリカ原産。近年日本に広く帰化している。道ばたや荒れ地に生える。太い直根を出し根ぎわから多くの葉が束生し、全体に白色の曲がった毛が密に生える。葉は倒狭卵形で、先は短くとがり、基部はしだいに狭まって柄となり、縁には目立たない波状の歯牙があって、柄とともに長さ3〜10cm、幅1〜2cm。高さ10〜30cmの花茎を伸ばし、長さ5〜20cmの穂状花序に多数の花を密生する。苞は長さ約2mm、狭卵形で先がとがり、太い中脈があって、長毛が散生する。萼裂片は長楕円形で長さ約2mm、先が円く背面中脈上に長毛が散生し、縁は幅広く乾いた膜質である。花冠は長さ2.5〜3mm、淡黄褐色で4深裂し、裂片は横に開かず、直立して、果期にも残っている。雄蕊は花冠内にあって花外に出ない。さく果は卵円形で先は鈍く、宿存する花冠に包まれ、2個の種子がある。種子は長楕円形、淡赤褐色で腹面は縦に深くへこみ、長さ1.8mm。花期は5〜8月。(日本の野生植物) 開放花は1割弱しかなく、花冠裂片が開き、反曲し、雄しべが突き出し、葯は長さ1~1.1㎜の広惰円形、しばしば子房が痕跡になる。(HP三河の植物観察) 学名は、Plantago virginica オオバコ科オオバコ属 |
▼2023年4月27日 八雲 | ||
▼2014年5月11日 大井 | ||
▼萼や苞に長い毛がある。 | ▼1個の花は萼や苞を含めて長さ約4mm。 | |
▼4個の萼の中に花がある。 | ▼花弁は閉じている、長さ約3mm。 | ▼花弁を開くと4個ある。 |
▼花弁の中に雌しべ1個、雄しべ4個がある。 | ▼葉はすべて根生する。 | |
▼葉は葉柄を含めて長さ約10cm。 | ▼両面に毛が密生する。 | |
▼2013年5月22日 大井 | ▼花茎は長さ約20cm、花穂は長さ約11cm。 | |
▼花の直下に1個の苞がある。 | ▼花は長さ約5mm、4個の萼に包まれている。 | |
▼若い果実。 | ▼萼を取り除いた。 | ▼花弁を取り除いた。果実は長さ約2mm。 |
▼横に1周する筋がある。 | ▼筋に沿って果皮を除くと、種子が2個ある。 | ▼種子の間に仕切りがあった。 |
▼未熟な種子は長さ約1.8mm。 | ||
▼2011年6月4日 大井 | ||
▼2021年5月19日 八雲 | ||
▼2020年5月11日 殿 | ||
▼2012年5月16日 蕾 大井 | ||
▼2015年6月24日 果実 大井 | ▼果序は長さ約12cm。 | |
▼果実は花冠が残り萼に包まれている。 | ||
▼花冠や萼を含めて長さ約5mm。 | ▼果実は長さ約3mm、横に割れる。 | |
▼横に割れた果実、種子が2個入る。 | ▼種子は長さ約2mm。 | ▼種子の背面。 |
▼種子の腹面、凹みがある。 | ||
▼2011年7月16日 果実 大井 | ||
▼種子は2個入っている。 | ||
▼2個の種子。 | ||