常緑小高木 中国原産。暖地に広く植栽されている。よく分枝し、高さ10〜15mになる。樹皮は褐灰色。多くの皮目がある。枝には粒状の皮目がある。葉は対生。葉身は長さ6〜12cm、幅3〜5cmの卵状楕円形で、基部近くがもっとも幅が広い。縁は全縁で、先はしだいに細くなって長くとがる。厚い革質で、表面は濃緑色、光沢がある。裏面は淡緑色。日にかざすと脈が透けて見える。新枝の先に長さ10〜20cmの大形の円錐花序を出し、白い小さな花を多数つける。花冠はネズミモチより少し小さく、長さ3〜4mmの筒状漏斗形で、なかほどまで4裂し、裂片は平開する。雄しべは2個。葯は花筒から突き出る。花柱は花筒から少し突き出る。果実は長さ8〜10mm、直径5〜6mmの楕円形。ネズミモチよりやや太い。10〜12月に黒紫色に熟す。果実は白い粉をかぶる。種子は黒色で、表面には大きなしわがある。花期は6〜7月。 冬芽の芽鱗は赤褐色で光沢がある。(樹に咲く花) 学名は、Ligustrum lucidum モクセイ科イボタノキ属 よく似たネズミモチは花冠の筒部が5〜6mmと長い。果実は長楕円形。種子の表面に小さな突起がある。 |
▼2013年6月27日 植裁 学園南 | ▼花の直径は約5mm。 | ▼花の長さは約2.5mm、筒部が短い。 |
▼トウネズミモチは花の筒部が短い。 | ||
▼葉は対生する。 | ▼葉先は次第に細くなって長く尖る。 | |
▼葉の裏面から脈が透けて見える。 | ▼葉身は長さ約10cm、葉柄は長さ約2cm。 | |
▼2004年7月11日 植裁 大庭 | ▼花の筒部が短い。 | |
▼2009年7月5日 蕾 植裁 大庭 | ▼葉は基部が最も広い。 | |
▼裏面から脈が透けて見える。 | ||
▼2013年11月5日 果実 植裁 大庭 | ▼果実は球形に近い楕円形。 | |
▼果実は7〜8mm。 | ▼果実は長さ約8mm、直径6mm。 | ▼種子は2個が向き合っている。 |
▼種子は長さ6〜7m。 | ▼種子の腹面(上)、背面(下)。 | ▼表面に縦溝がある。 |
▼葉の裏面は脈が透ける。 | ||
▼2013年3月4日 果実 植裁 大庭 | ▼萎んだ歪な果実。長さ約9mm。 | |
▼種子は長さ約8mm。 | ▼生育不良の種子。 | |
▼葉脈がよく見える。 | ▼葉柄は長さ約2cm。 | |
▼裏面から葉脈が透けて見える。 | ||