多年草 北海道〜九州の海岸や河口の塩湿地に生える。根茎は長く横にはいまばらに生える。基部の鞘は無葉身で赤紫色を帯び、糸網を生じる。葉は幅1.5〜3mm。苞は葉身が長く短鞘。有花茎は高さ30〜60cm。上部2〜4個の小穂は雄性、長さ2〜4cm。下方の1〜2個は雌性でたがいに離れてつき、長さ1〜2cm。雌花の鱗片は卵状3角形で果胞の半長。果胞は長さ6〜8mm、コルク質で細脈があって無毛、先端は急に狭まって太くて短い嘴となり、口部は硬化した2歯、乾くとやや褐色に変色する。柱頭は3岐。果期は5〜6月。(日本のスゲ) 学名は、Carex scabrifolia カヤツリグサ科スゲ属シオクグ節 |
▼2014年6月30日 島根 | ▼上部2個の小穂は雄性。 | |
▼小穂は長さ約1.5cm。 | ||
▼雌鱗片は果胞より短い。 | ▼雌鱗片は長さ約5mm。 | ▼果胞は長さ約7mm、柱頭は3岐。 |
▼果胞口部は2歯。 | ▼果実は厚みのある果胞に包まれる。 | ▼果実は長さ約4mm、3稜形。 |
▼苞が無鞘に見える。 | ▼花茎は長さ約45cm。 | |
▼2012年6月1日 島根 | ||
▼上部の2個の小穂は雄性。 | ▼基部の鞘は赤紫色を帯びる。 | |
▼下部の苞葉の基部は鞘となっている。 | ▼果胞は長さ約6mm。雌鱗片は果胞の1/2長。 | |
▼果胞の口部は2歯がある。 | ▼果実は長さ約4mm、柱頭は3岐する。 | |