多年草 北海道〜沖縄の海浜、原野、山地、路傍などの日当たりのよい所に生育し、群生する。越冬芽は匍匐茎の各節に直立してつくき、枯れた葉鞘に包まれる。茎は堅く、匍匐茎は地表を長く横走し、各節から短い直立茎を出して繁殖する。直立茎は高さ10〜20cm。葉は長さ2〜10cm、幅2.5〜4mm。総状花序は長さ2〜5cm、花軸には関節がなく、短い枝の先に小穂をつける。小穂は不整卵形、光沢があり紫色を帯び長さ3mm、幅1.5mm、1花からなり、発達した第2包穎に包まれ、第2包穎は革質・平滑。果実は卵形、茶褐色、無光沢、長さ1.2mm。花期は6〜7月。(日本イネ科植物図譜) 学名は、Zoysia japonica イネ科シバ属 海浜に生えるオニシバやナガミノオニシバは根茎が地中深く横にはい、節ごとに直立した稈(かん)を地表に伸ばす。オニシバは葉先が硬く刺状となり痛いが、ナガミノオニシバは痛くない。またナガミノオニシバは花序が明らかな柄によって最上部の葉鞘からわずかながら抜け出ているが、オニシバは葉鞘内に包まれている。 |
▼2013年5月16日 雄性期 宍道 | ||
▼花序は長さ約3cm。 | ▼葯と枯れた柱頭が見える。 | |
▼小穂は長さ約3mm、柄がある。 | ▼葉舌は切形、葉の基部に毛がある。 | |
▼2011年5月7日 雌性期 西嫁島 | ||
▼2010年6月12日 雄性期 西川津 | ||
▼2005年5月15日 雄性期 城山公園 | ||
▼2012年7月8日 果実 宍道 | ||