サネカズラ(実葛)

常緑つる性木本
関東地方以西〜沖縄の山野の林縁に生える。樹皮は古いつるはコルク層が発達して太い。新枝は赤褐色を帯び、皮をはぐと粘る。葉は互生。長さ5〜13cm、幅2〜6cmの長楕円形又は卵形。縁にまばらに鋸歯がある。両面とも無毛。葉柄は長さ約1cm。雌雄別株または同株。葉腋に直径約1.5cmの黄白色の花をつける。花被片は8〜17個、すべて花弁状。雄花の雄しべは球状につく。小さな葯が葯隔の両側につく。雌花の雌しべも球状につき、白っぽい花柱が伸びる。果実は集合果、直径2〜3cmの球形、11月に赤く熟す。種子は長さ約5mmの腎臓形。1個の液果に2〜5個入っている。表面はなめらか。別名 ビナンカズラ。花期は8月。
 冬芽は、長さ3〜7mmの長卵形。芽鱗が多い。(樹に咲く花)
学名は、Kadsura japonica
マツブサ科サネカズラ属



▼2015年9月2日 花後 上本庄▼花弁の落ちた雌花。▼球状に集まった雌しべ。直径約7mm。

サネカズラ	雌花

サネカズラ雌花

サネカズラ雌花

▼丸みのある4〜5角形の子房の間から白い柱頭が伸びる。▼断面、子房の側面から花柱が伸びる。

サネカズラ	雌花

サネカズラ雌花

サネカズラ雌花

▼1個の子房は長さ約2mm。子房の側面から白い花柱と柱頭が伸びる。▼蕾。

サネカズラ	雌花

サネカズラ雌花

サネカズラ蕾

サネカズラ

▼2015年8月23日 雄花 大野▼雄花と蕾。▼球状に集まった雄しべ。

サネカズラ雄花

サネカズラ雄花

サネカズラ雄花

▼葯隔と葯。葯隔を挟んで両端に葯がある。▼裏側から見た葯隔。▼葯隔は長さ約2mm。

サネカズラ葯隔

サネカズラ葯隔

サネカズラ葯隔

▼葯隔の裏側、葯が開いて花粉がでている。▼蕾の雄しべ。葯はまだ閉じている。

サネカズラ葯隔

サネカズラ葯隔

サネカズラ葯隔

▼葯隔の裏にあった昆虫の卵らしいもの。▼長さ約0.8mm。▼卵のようなものの拡大。

サネカズラ

サネカズラ

サネカズラ

▼幼虫(タマバエ?)のようなものの拡大。
▼幼虫の画像

サネカズラ




▼2011年8月14日 雄花 山代▼花被片を一部取り除いた。

サネカズラ雄花

サネカズラ雄花

サネカズラ雄花

サネカズラ花序

サネカズラ葉

▼2004年8月1日 雄花 玉湯

サネカズラ雄花

サネカズラ雄花

▼2007年9月2日 雄花 鹿島▼蕾

サネカズラ雄花

サネカズラ雄花

サネカズラ蕾

▼葉の縁には小歯牙がある。

サネカズラ葉

サネカズラ葉裏面

サネカズラ葉

サネカズラ

▼2010年1月2日 果実 玉湯

サネカズラ果実

サネカズラ果実

サネカズラ葉

サネカズラ葉裏面

サネカズラ冬芽

サネカズラ葉痕

サネカズラ

サネカズラ

▼2004年1月4日 果実 八雲

サネカズラ果実

サネカズラ果実

サネカズラ

▼2012年11月19日 果実 美保関▼集合果は直径約3.5cm。

サネカズラ果実

サネカズラ果実

サネカズラ果実

▼集合果はたくさんの果実がつく。▼1個の果実は長さ約1cm。▼果実に2個の種子があった。

サネカズラ果実

サネカズラ果実

サネカズラ果実

▼種子は長さ約5mmの腎形。

サネカズラ種子

サネカズラ

▼2012年2月4日 果実 玉湯▼1個の果実は長さ約7mm。

サネカズラ果実

サネカズラ果実

サネカズラ果実

▼腎臓形の種子が2個入っていた。▼種子は長さ約5mm。

サネカズラ種子

サネカズラ種子

サネカズラ

▼2015年9月5日 若い果実 佐草▼まだ果実が角張っている。

サネカズラ果実

サネカズラ果実

サネカズラ果実

▼花弁が落ちて間もない果実。▼まだ小さい集合果は直径約8mm。

サネカズラ果実

サネカズラ果実

サネカズラ果実

▼大きくなった集合果は直径約3.4cm。

サネカズラ果実

サネカズラ

▼2011年2月26日 冬芽 玉湯

サネカズラ冬芽

サネカズラ冬芽

サネカズラ葉

サネカズラ葉裏面

サネカズラ

▼2008年3月2日 冬芽 玉湯

サネカズラ冬芽

サネカズラ冬芽

サネカズラ葉

サネカズラ葉裏面

サネカズラ

▼2006年1月8日 冬芽 浜乃木

サネカズラ冬芽



島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
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