多年草 北海道〜九州の山林内に生える。偽球は卵球形で高さ2〜3cm。葉は1〜(2)個、偽球に頂生し長楕円形、長さ20〜40cm、幅4〜8cm、無毛で両端尖り、3脈が目立つ。基部は3〜10cmの葉柄となる。花茎は偽球に側生し、直立して高さ30〜50cm、太さ3〜5mmあって数個の鞘状葉がある。花は密にやや偏側性の花序を作ってつき、淡緑褐色で紅紫色を帯び、下垂して弁はあまり開かない。萼片および花弁は線状倒披針形、長さ3〜3.5cm、幅4〜5mm、鋭尖頭、唇弁は長さ約3cm、幅1.8mm、細長くてずい柱を包み、基部はわずかに嚢状にふくれて中に蜜を分泌し、先は3裂して側片は紫色を帯び長さ約4mm、中片は長さ約9mm、幅4.5mm、先は切形で少し外にそり返る。ずい柱は棒状で長さ2.6cm、花粉塊は4個。果実は長楕円形で長さ2〜2.5cm、先に長いずい柱が残る。花期は5〜6月。(原色日本植物図鑑) 学名は、Cremastra appendiculata var. variabilis ラン科サイハイラン属 |
▼2014年5月25日 西忌部 | ||
▼萼は長さ約4cm。 | ||
▼唇弁は長さ約3.5cm、ずい柱を包み込む。 | ||
▼2019年5月21日 島根 | ||
▼葉が2枚ある。 | ||
▼2007年6月2日 宍道 | ||
▼葉は1枚が根生する。 | ▼黄色い斑の入った葉が多い。 | |
▼2020年5月28日 八雲 | ||
▼2005年5月21日 蕾 宍道 | ||
▼2010年5月1日 蕾 八雲 | ||
▼2012年11月19日 果実 美保関 | ▼果実の先端に長いずい柱が残る。 | |
▼果実は長さ約2cm。 | ▼果実を割ってみた。 | |
▼種子は糸状で長さ約2mm。 | ||
▼2013年3月16日 果実殻 東持田 | ||
▼葉が2枚あるもの。 | ||
▼2012年4月10日 枕木山 | ||
▼2008年12月27日 八雲 | ▼葉には3脈がある。 | |
▼2007年12月23日 大平山 | ▼黄斑のあるものが多い。 | |
▼2011年12月14日 東長江 | ||