常緑高木または小高木 関東・福井県以西〜沖縄の山地の谷間などの照葉樹林内などに生える。湿り気の多いところを好む。高さ5〜10m、直径30cmほどになる。樹皮は紫色を帯びた黒褐色。横に長い皮目がある。老木になると細かくはがれる。若い枝は紫褐色で無毛。円い皮目が多い。葉は互生。葉身は長さ5〜8cm、幅2〜3cmの狭長楕円形又は狭倒卵形。先端は尾状にとがり、基部は広いくさび形。ふちは波打つ。若い木では針状の鋭い鋸歯があるが、老木では全縁。表面は光沢があり、裏面は無毛。蜜腺は葉身の基部に1対あるが、あまり目立たない。葉柄は長さ8〜10mmで無毛。新枝の葉の脇から長さ5〜8cmの総状花序をだし、白い小さな花を多数つける。花序の軸や花柄には短毛が密生する。花序の下部には葉はつかない。花は直径約5mm。花弁は円形で5個、ふちには歯牙がすこしある。雄しべは多数あり、花弁より長くつきでる。萼筒は長さ約1.5mmの杯形。果実は核果。長さ1cmほどの楕円形。翌年の5〜6月に紫褐色から黒紫色に熟す。花期は9月〜10月。 冬芽は円錐形で濃褐色。芽鱗のふちに細かい鋸歯がある。(樹に咲く花) 学名は、Laurocerasus spinulosa バラ科バクチノキ属 |
▼2012年9月24日 八雲 | ||
▼2011年10月8日 花の終わり。 八雲 | ||
▼若い果実。 | ||
▼2012年10月25日 果実 八雲 | ||
▼2011年7月28日 八雲 | ||
▼2011年3月12日 冬芽 八雲 | ▼芽鱗に鋸歯がある。 | |
▼葉のふちは波を打つ。 | ▼葉身基部の蜜腺は目立たない。 | |
▼葉身は8cm程度。 | ||
▼若い木の葉には鋸歯がある。 | ||
▼枝には丸い皮目が多い。 | ||
▼2018年10月28日 東出雲 | ▼葉の先端は尾状に尖る。 | |
▼鋸歯の先端は針状になる。 | ▼葉の裏面。 | ▼冬芽の芽鱗の縁に鋸歯がある。 |
▼枝には皮目がある。 | ▼樹皮。 | |
▼2012年8月12日 東出雲 | ▼縁は波を打ち、先端は尾状に尖る。 | |
▼葉の基部の腺は不明瞭。 | ▼葉の上部に鋸歯がある。 | ▼針状の鋸歯。 |
▼枝には丸い皮目がある。 | ||