越年草。 ヨーロッパ原産。1950年に神奈川県藤沢市で見いだされた。その後も、本州や九州で散発的に認められている。茎は全体に開出した毛があり、基部からよく分岐し、斜上ないし直立する。全草アメリカフウロに類似し、長い葉柄がある基部の葉は円形で、5深裂し、さらに細裂して深く切れこむ。伸長した茎1節に2つの葉が対生するように見える。茎の上位につく葉では、その裂片は糸状になる。葉腋に花柄を出し、直径7mmほどの、紅紫色または淡紅色の5弁花を2個ほどつける。萼と花弁はそれぞれ5枚、花弁の先は少し凹む。果実は長さ約2cmの角果で、5つの分果に分かれ、表面には短毛がまばらにある。種子表面には目立った小さな凹みが一面に存在し、蜂の巣状になる。果実が熟し十分乾燥すると、中にある種子を弾き飛ばす。花期は春。(日本帰化植物写真図鑑) 学名は、Geraniumu dissectum フウロソウ科フウロソウ属 |
▼2013年5月26日 東出雲 | ▼葯は青紫色。 | |
▼花は直径約5mm。 | ||
▼花柱に短毛と腺毛がある。 | ▼果実は5個の分果。 | ▼分果は長さ約2.5mm、短毛と腺毛がある。 |
▼分果の中に種子が1個ある。 | ▼種子は長さ約2mm。 | ▼種子の表面に凹みが多数あり、蜂の巣状になる。 |
▼裂開し種子を飛ばしたあとの果実。 | ▼下部の葉から上部の葉。 | |
▼両面とも毛があり、葉柄にも毛が密生する。 | ||
▼茎には下向きの毛がある。 | ||
▼2019年5月11日 東出雲 | ▼若い果実 | |
▼2017年4月22日 西浜佐陀 | ▼若い果実 | |
▼葉は細裂する。 | ▼茎には開出した毛が密生する。 | |
▼2010年5月4日 西浜佐陀 | ▼葯は青紫色 | |
▼若い果実 | ▼腺毛が多い。 | |
▼葉は切れ込みが深く、裂片が細い。 | ▼茎には下向きの毛が密生する。 | |
▼2013年3月19日 東出雲 | ||
▼葉柄基部に托葉がある。 | ||