オオクグ(大莎草)

多年草
北海道〜九州(北部)の河口や入江の塩湿地まれに沿海地の淡水湿地に生える。根茎は長く横に這い群生する。基部の鞘は無葉身で赤色を帯びる。葉はやや粉緑色で幅5〜10mm。有花茎は高さ40〜70cm。上部2〜4個の小穂は雄性、長さ2〜4cm。下方の小穂は雌性、長さ3〜6cm。苞は葉身が長く、上方のものは無鞘、下方のものには短鞘がある。雌鱗片は果胞よりも短く、淡褐色〜濃褐色、先は鋭く尖って先端は芒となり、背面は緑色の3脈がある。果胞は長さ6〜7mm、コルク質で細脈があって無毛、先は短く太い嘴となり、口部は硬化した鋭い2歯、乾くとやや褐色に変色する。柱頭は3岐。果期は5〜6月。(日本のスゲ)
学名は、Carex rugulosa
カヤツリグサ科スゲ属シオクグ節



▼2014年5月11日 福富▼先端に雄小穂が3個、最下の雄小穂の基部は雌性。

オオクグ花序

オオクグ雄小穂

オオクグ花序

▼雌小穂。▼果胞、鱗片より長い。

オオクグ雄小穂

オオクグ雌小穂

オオクグ果胞

▼雄小穂が3個あったものが1個枯れ落ちている。▼雌小穂は離れてつく。

オオクグ花序

オオクグ雄小穂

オオクグ雌小穂

▼雌小穂は長さ約7cm。▼果胞は細脈があって無毛。▼果胞は長さ約10mm、鱗片は短い。

オオクグ雌小穂

オオクグ果胞

オオクグ果胞

▼柱頭は3岐する。▼口部は2歯がある。▼鱗片は長さ約4mm、先端は芒となる。

オオクグ果胞

オオクグ果胞

オオクグ雌鱗片

▼果実は長さ約3mm。▼頂部(左)の嘴は湾曲する。

オオクグ果実

オオクグ果実

オオクグ果実

▼下部の苞は短い鞘がある。▼葉は幅約5mm。

オオクグ苞鞘

オオクグ葉

オオクグ葉裏面

▼花茎は長さ約80cm。

オオクグ

オオクグ

オオクグ

オオクグ

オオクグ




▼2020年4月4日 雌小穂 福富▼柱頭は3岐する。

オオクグ雌小穂

オオクグ雌小穂

オオクグ雌小穂

▼雄小穂が3個ある。▼上部に雄小穂、下部に雌小穂がつく。

オオクグ雄小穂

オオクグ花序

オオクグ

オオクグ

▼2010年6月12日 雌小穂 福富

オオクグ

オオクグ

オオクグ

オオクグ

オオクグ

オオクグ

オオクグ



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