ニガクサ(苦草)

多年草
日本全土の山野のやや湿った半日陰のようなところに生える。高さ30〜70cm。地下に細長い走出枝を出す。葉は対生し、長さ5〜10cm、幅2〜3.5cmの卵状長楕円形または広披針形で、先端は鋭くとがり、ふちには不ぞろいの鋸歯がある。葉の脈は表面でへこみ、よく目立つ。枝先に長さ3〜10cmの花穂をだし、淡紅色の小さな花をつける。花冠は長さ1〜1.2cm。上唇は小さくて深く2裂する。下唇は3裂し、中央裂片が非常に大きく、舌のように垂れ下がる。上唇の裂片は下唇の側裂片にくっついているので、下唇が5裂しているように見える。雄しべと雌しべは上唇の裂け目から外につきでる。花冠にカメムシの仲間の幼虫が寄生して、虫えいになることが多い。花期は7〜9月。(野に咲く花)
学名は、Teucrium japonicum
シソ科ニガクサ属
花のよく似たツルニガクサは萼に腺毛がある。



▼2015年7月2日 鹿島▼上唇は深裂し、雄しべと雌しべがつきでる。

ニガクサ花序

ニガクサ花

ニガクサ花序

ニガクサ

ニガクサ

▼2013年7月25日 八雲▼萼に腺毛はなく、短毛がある。▼花は萼を含めて長さ約1.1cm。

ニガクサ花

ニガクサ花

ニガクサ花

▼虫えいができた花序。▼虫えい(ニガクサツボミフクレフシ)

ニガクサ

ニガクサ

ニガクサ虫えい

▼虫えいは長さ約1cm。▼内部に虫が見えなかった。

ニガクサ虫えい

ニガクサ虫えい

ニガクサ




▼2014年8月2日 虫えい 美保関▼虫えい(ニガクサツボミフクレフシ)▼虫えいは長さ約0.8cm。

ニガクサ虫えい

ニガクサ虫えい

ニガクサ虫えい

▼縦断面。虫えいの形成者はいなかった。▼花は長さ約1cm。

ニガクサ虫えい

ニガクサ花

ニガクサ花

▼下唇は大きく、上唇は2深裂する。▼花後の萼。▼萼は長さ約5mm。

ニガクサ花

ニガクサ萼

ニガクサ萼

▼萼の中に果実(分果)がある。

ニガクサ果実

ニガクサ

ニガクサ

ニガクサ

▼2012年7月15日 美保関▼上唇は深く2裂し、雄しべと雌しべが出る。▼下唇の中央裂片は非常に大きく垂れ下がる。

ニガクサ花

ニガクサ花

ニガクサ花

▼花は長さ約1cm。▼萼には短毛がある。

ニガクサ花

ニガクサ萼

ニガクサ花

ニガクサ

ニガクサ

ニガクサ茎

ニガクサ

ニガクサ


▼2011年7月13日 八雲▼下唇は3裂、中央裂片が大きい。上唇は小さく、深く2裂、間からしべがつきだす。

ニガクサ花

ニガクサ花

ニガクサ花

ニガクサ

ニガクサ

▼2010年7月24日 八雲

ニガクサ花

ニガクサ花

ニガクサ花

ニガクサ花

ニガクサ葉

ニガクサ

ニガクサ

ニガクサ

ニガクサ

▼2010年11月27日 八雲

ニガクサ

ニガクサ


▼2004年7月11日

ニガクサ花

ニガクサ花序

ニガクサ

ニガクサ


▼2015年9月26日 果実 鹿島

ニガクサ果実

ニガクサ

ニガクサ

▼萼の上側、長さ約4mm。▼萼の下側の2裂片は細長い。▼萼には腺毛はない。

ニガクサ萼

ニガクサ萼

ニガクサ萼

▼萼の中に分果がある。▼分果は長さ1.3〜1.4mm。▼不明瞭な大きい網目模様がある。

ニガクサ果実

ニガクサ果実

ニガクサ果実

▼表面に微細な網目状の模様がある。

ニガクサ果実

ニガクサ果実

ニガクサ果実

▼分果の腹面。

ニガクサ果実

ニガクサ

▼2010年10月6日 花後 美保関▼果実は4分果。▼線形の小苞葉がある。

ニガクサ

ニガクサ

ニガクサ

▼葉の縁に短毛がある。

ニガクサ

ニガクサ

ニガクサ

▼脈上に小さな毛がある。

ニガクサ

ニガクサ

ニガクサ

ニガクサ

ニガクサ

▼2011年7月6日 蕾 美保関

ニガクサ

ニガクサ

ニガクサ

ニガクサ

ニガクサ

ニガクサ

ニガクサ

ニガクサ


▼2011年8月10日 花後 玉湯

ニガクサ

ニガクサ花

ニガクサ

▼萼の奥に4分果がある。▼虫えい(ニガクサツボミフクレフシ)

ニガクサ果実

ニガクサ虫えい

ニガクサ虫えい

▼虫えいの中にヒゲブトグンバイがいる。

ニガクサ虫えい

ニガクサ

ニガクサ

▼2021年7月20日 美保関

ニガクサ花

ニガクサ

ニガクサ

ニガクサ

▼2011年7月9日 蕾 玉湯

ニガクサ

ニガクサ

ニガクサ

▼2010年11月13日 玉湯

ニガクサ

ニガクサ

ニガクサ

ニガクサ

ニガクサ

ニガクサ

ニガクサ

ニガクサ

ニガクサ

ニガクサ



島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
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