ナワシログミ(苗代茱萸)

常緑つる性低木
関東地方〜九州の暖地の海岸近くに生える。高さは2.5mになる。樹皮は灰褐色。丸い小さな皮目が多く、古くなると縦に割れ目が入ってはがれ落ちる。若い枝は褐色の鱗状毛に覆われる。小枝は刺に変化しやすく、葉腋にも小さな棘がでる。葉は互生し、長さ5〜10cm、幅2.5〜3.5cmの長楕円形。革質でかたく、ふちは強く波うつ。展開したばかりの葉の表面には銀色の鱗状毛があるが、のちに落ちる。成葉の表面は深緑色で光沢がある。裏面は銀色の鱗状毛が密生し、その上に褐色の鱗状毛が混じる。主脈には褐色の鱗状毛が密生する。葉柄は長さ6〜12mm、褐色の鱗状毛が密生する。葉腋に数個の淡褐色の花をつける。萼筒は長さ6〜7mm、4個の稜があり、基部でくびれて子房につながる。外面には銀色の鱗状毛が密生し、褐色の鱗状毛がまじる。果実は偽果。長さ1.5cmほどの長楕円形で、翌年の5月頃赤く熟す。先端に萼筒の上部が残る。冬芽は裸芽で、褐色の鱗状毛が密生する。 花期は10〜11月
学名は、Elaeagnus pungens
グミ科グミ属



▼2004年1月24日 若い果実 田和山

ナワシログミ

ナワシログミ

▼2005年2月5日 田和山

ナワシログミ

ナワシログミ

ナワシログミ



島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
松江の花図鑑