ナメラツリフネソウ（滑ら釣舟草）

1年草
北海道〜九州のやや湿ったところに多い。ツリフネソウの一品種であり、花軸の下部に毛がないものをいい、他の部分は同様。茎はやや赤みを帯び、節がふくらむ。葉は互生し、長さ5〜13cmの菱状楕円形で細かい鋸歯がある。全体に無毛。花序は葉腋から斜上し、紅紫色の花を数個つける。花弁3個、萼片3個。萼片も紅紫色で花弁のようにみえ、下の1個は大きく袋状になり、その先端は細長い踞となって、クルリと巻く。花弁は下の2個が大きくて黄色の斑点がある。雄しべは5個で、花糸は短く、葯が合着して雌しべを包み込んでいる。果実は肉質のさく果、長さ1〜2cm。熟すと果皮が5片にはじけて巻き、種子を飛ばす。別名　トガクシツリフネ。　花期は7〜10月。
学名は、Impatiens textori f. nudipedicellata
ツリフネソウ科ツリフネソウ属
花軸の下部に毛のあるものをツリフネソウ（Impatiens textorii）と呼ぶ。

▼2012年9月20日　東出雲

	▼花軸の基部にまばらな短毛がある。	▼短毛が多い花軸もある。

▼2011年9月28日　大海崎


▼2010年10月13日　西忌部




▼2009年9月26日　西忌部

▼開花前の蕾。



▼2007年10月13日　八雲

▼花軸の下部に毛がない。

▼果実

▼2013年10月21日　果実　西忌部

▼果実は長さ約2cm。	▼熟した果実は触れると果皮がくるまって種子を飛ばす。

▼種子の背面、長さ約4mm。	▼種子の腹面。


▼2006年11月3日　果実　八雲	▼弾けて種子が飛び出した後の果皮。


▼2018年9月6日　蕾　新庄		▼花軸の下部に毛が見られない。



▼2011年7月16日　大海崎